どうも、白田ポヨヨシです。中古スマホを13台買ってきて、そのうち3台が同じmotorola razr 40という偏った買い方をしています。
折りたたみスマホは何年使えるのか。僕はrazr 40を2台、折り目のディスプレイがダメになるまで使いました。1台は中古で買って約1年半、もう1台は未開封で買って約半年で、折り目に異変が出ました。
先にその実測値を置いておくと、僕の見立てでは折りたたみスマホの実用上の寿命は1〜2年、早ければ半年で最初のサインが出るです。ただしサンプル2台の話なので、そのつもりで読んでください。
折りたたみiPhone(iPhone Duo)が2026年9月10日に発表されて、初めての折りたたみとしてiPhoneを考えている人も多いと思います。razr 40の折り目のディスプレイが劣化して3台とも壊れた記録と、razr 60で保証に入った理由は折りたたみiPhoneを買う前にの記事に、36万円を出すかどうかはiPhone Duoは買うべきかの記事に書きました。この記事はその土台で、折り目が何年もつかの実測です。
寿命を決めるのはバッテリーでもヒンジでもなかった
普通のスマホの寿命は、だいたいバッテリーの劣化か、OSアップデートの打ち切りで決まります。中古スマホを買うときにバッテリー最大容量を気にするのはそのためです。
折りたたみは違いました。僕の2台は、バッテリーもヒンジも最後まで元気でした。先にダメになったのは折り目まわりのディスプレイです。折りスジ、黒点、縦の緑の線という順で劣化が進み、そこで実用上の寿命が来ます。進行の詳細と写真は、この下の「2台の折り目の記録」に置きました。
メーカーはよく「○十万回の開閉試験をクリア」とアピールしていて、あれ自体は嘘ではないんだと思います。ただ、試験が保証しているのは主にヒンジの機構が壊れないことで、折り目のディスプレイ素材が経年でどうなるかは別の話です。ここのギャップが、「折りたたみは頑丈になったと聞いたのに」という体感とのズレを生んでいる気がします。
僕のrazr 40はこう逝った
手元の記録から、時系列を整理します。
| 個体 | 入手 | 折り目の異変 | 新品からの期間 |
|---|---|---|---|
| 1台目(メルカリ中古) | 2024年9月・前オーナーが2024年2月新品購入 | 折りスジ→黒点→緑の線 | 約2年(僕の使用は約1年半) |
| 2台目(じゃんぱら未開封) | 2025年10月 | 2026年4月に黒点を確認 | 約6ヶ月 |
1台目は中古スタートだったので、前の人の使い方が悪かった説が残りましたが、2台目は未開封です。それが半年で同じ場所に同じ黒点を出した時点で、僕の中では「この機種の折り目は、使えば劣化する。時期の早い遅いはあっても、来るときは来る」で確定しました。
3台目のバニラクリームは、2026年4月18日に未使用品で買いました。折り目がいつ・どの順番で変わるのかを通しで残したくて、最初から毎月18日に、白い画面を表示して折り目を撮ることにしていました。開封した日の折り目はフラットで、さわっても少しへこんでいるくらいでした。
開封した日のrazr 40(3台目)。折り目はフラットです(2026年4月18日撮影)
使用3ヶ月の2026年7月16日にも、黒点や変色は出ていませんでした。
使用3ヶ月のrazr 40(3台目)。黒点も変色もありません(2026年7月16日撮影)
その3台目も、2026年8月6日に自転車から落としたのがきっかけで、その夜に縦の緑の線が出ました。外側には傷がなく、前ぶれもありませんでした。落下が原因で経年劣化とは違うので、この記事の寿命のデータには1台目と2台目だけを使っています。落としたときのことは買い替えの記録に、直そうとして試したことは緑の線は直せるかの記事に書きました。
2台の折り目の記録
2026年7月17日に別の記事で公開していた2台の実録を、2026年9月21日にこの節へまとめました。
症状はこの順番で進みました
僕の2台では、症状は同じ順番で進みました。
- 折り目に折りスジが見えてくる(表示は正常)
- 折り目のど真ん中に小さな黒点が出る
- 黒点が数週間〜数ヶ月かけてじわじわ拡大する
- 開いたときに縦の緑の線が走るようになる
4まで行くと、折りたたみディスプレイが物理的に逝き始めているのはさすがに認めざるを得ません。ちなみにヒンジの開閉そのものは最後まで正常でした。
1台目 メルカリ中古のセージグリーン(使用開始から約1年半で緑の線)
2024年9月にメルカリで買った中古のrazr 40です。56,800円(送料込・2024年9月28日時点)。出品者が2024年2月に新品で買って5ヶ月使った個体でした。
届いた時点で、折り目に折りスジが入っていました。ただ表示は完全に正常だったので、「まあ折りたたみだしこんなものか」と気にせず使い始めました。いま思えば、あの折りスジが進行の1段階目だったわけです。
そこから使ううちに折り目の少し上に黒点が出現し、じわじわ拡大。最終的には開くたびに縦の緑の線が出るところまで進みました。前のオーナーの使用期間も合わせると、新品からおよそ2年での話です。
これが2026年7月16日時点の実物です。画面の上から下まで、緑の線が1本通っています。
折り目の少し上から画面の上端まで緑の線が走ったrazr 40(2026年7月16日撮影)
線そのものは折り目から始まって縦に伸びていて、折り目の中央には黒点も残っています。表示は読めるので使えなくはないんですが、何を表示してもこの線が一緒に映り込む状態です。画面の中に見える古い日付は表示している写真の撮影日で、この実機写真を撮ったのは2026年7月16日です。
黒点がいつ出たかを正確に言えないのが悔しいところで、折り目って毎日見ているようで見ていないんですよね。気づいたときにはもう出ていました。だから2台目では意識して定点観測するようになりました。
2台目 じゃんぱらで買った未開封品(半年で黒点)
1台目が怪しくなってきたので、2025年10月にじゃんぱらの通販で同じrazr 40の未開封品を買い足しました。合計35,010円(税込・送料込・2025年10月20日時点)。
未開封の新品同様スタートなら、そうそう壊れないだろうと思っていました。その仮説は約半年で崩れました。2026年4月、折り目のど真ん中に見覚えのある黒点を発見。1台目と同じ場所、同じ形です。
半年使った未開封のrazr 40の折り目に出た黒い点
別の角度から見るとこうです。折り目の中央に、ぽつんと丸い黒点。
半年使った未開封のrazr 40の折り目(別角度)
2026年7月16日時点の同じ個体がこちらです。折り目の左端に、黒点がはっきり見えます。
黒点が出たrazr 40の折り目(2026年7月16日時点)
僕はこの個体を乱暴に扱っていないし、開閉頻度も普通の人の範囲だと思います。それでも半年で出た。未開封から半年の個体に同じ症状が出た時点で、個体差や使い方の問題という説明は僕の中で消えました。
半開きにすると、折り目部分の構造はこんな感じです。この谷の底が、毎回の開閉で曲げられ続けている場所です。
razr 40の半開き状態とヒンジ部分
黒点が出てからの猶予
僕の2台の経験で言うと、黒点が出てから、使い物にならないと感じるまでには数ヶ月の猶予がありました。黒点の段階では、正直そこまで実用に支障はありません。動画を見ると気になる、くらいです。
緑の線が出始めると心理的にきつくなってきます。表示自体はまだ読めるんですが、「この画面はもう終わりに向かっている」のを毎回見せられるので、精神衛生に良くない。僕はこの段階で買い替えを決めました。
なので黒点を見つけた人に伝えたいのは、慌てなくていいけど、データ移行の準備は今のうちに始めた方がいいということです。黒点は汚れに見えますが、拭くと僕の2台目は線が増えたので、さわらずにおくのをおすすめします。保証期間内なら今日連絡する、保証が切れていて10万円超の機種なら修理見積もりを取る、razr 40のような安い折りたたみなら未使用品への買い替え、の3つが取れる選択肢です。修理か買い替えかの判断は別の記事に、電源の入れ直しなどを試して全部ダメだった話は緑の線は直せるかの記事に書きました。
2台の実測から言えること
僕が言えるのは、razr 40という4万円クラスの折りたたみが2台とも半年〜2年で折り目に異変を出した、という事実までです。Galaxy Z FlipやZ Fold、razrの上位モデルがもっと持つ可能性は普通にあります。上位機は折り目の素材やヒンジ構造にコストをかけているはずなので、むしろ持ってくれないと困る価格差です。
一方で、同様の画面の劣化報告は他機種でもネット上に一定数あります。高い機種なら寿命の心配は無用、とまでは現時点の折りたたみカテゴリでは言い切れないんじゃないか、というのが僕の感覚です。
寿命を延ばすために僕がやっていること(効果は保証しません)
3台目からは、折り目への負荷を減らす方向に運用を変えました。
- 意味のない開閉をしない。時計や通知はサブディスプレイ(閉じたままの外画面)で済ませて、開くのは本当に使うときだけにしています
- 工場出荷時の保護フィルムを剥がさない。razr 40は剥がすと保証対象外になる注意書きが入っています
- 炎天下の車内に置かない。折り目の素材は樹脂系なので、高温は良くないだろうという推測です
- 閉じるときにゆっくり閉じる、はやってません。そこまで気を使うなら折りたたみを使う意味がないので
ただし、2台目はフィルムそのままで丁寧に使って半年で黒点が出ました。上の工夫で寿命が何ヶ月延びるのかは、正直わかりません。気休め半分だと思ってください。
寿命2年で割った月あたりの値段
折り目の寿命が1〜2年で来る前提に立つと、折りたたみ選びは何年使えるかではなく、月いくらの遊びかで考えた方が現実に合います。2年で割ってみます(価格は2026年7月時点の市場価格の概算です。購入時に必ず確認してください)。
| 機種 | 価格帯 | 2年で割ると |
|---|---|---|
| motorola razr 40(未使用品) | 3万円台後半 | 月1,600円前後 |
| motorola razr 60 | 13万円台 | 月5,600円前後 |
| Galaxy Z Flip7 | 16〜18万円 | 月7,000円前後 |
| 折りたたみiPhone(iPhone Duo・256GB) | 364,800円 | 月15,200円 |
折りたたみiPhoneは、2026年9月10日に発表されたiPhone Duoの税込価格です。並べてみると考えさせられる表で、月1,600円なら面白い体験への課金として僕は納得できますが、月15,200円は結構な覚悟が要ります。サブスク換算で考えると、自分がどこまで折りたたみに払えるかが見えやすいと思います。
僕が3台目もrazr 40を選んだ理由は、突き詰めるとこの表です。詳しくは3台の顛末を書いた記事をどうぞ。
- motorola razr 40を3台買った話。3台とも画面が壊れて、それでも僕がrazrを選び続ける理由
- 折りたたみ入門に30万円は要らない。3.8万円のrazr 40で「折りたたみ生活」を試してから決める
こんな人には折りたたみをおすすめしない / する
おすすめしない
- スマホを4〜5年使い倒す前提の人。折り目の寿命がバッテリーより先に来る可能性が高く、長期利用との相性はかなり悪いです
- 「壊れたら保証で直せばいい」と考えている人。中古・未使用品の保証は3ヶ月〜1年が主流で、画面の劣化は1年前後で出ることが多いので、保証の谷間に落ちやすい構造です
- 高い端末を買って長く償却するタイプの人。20万円超の折りたたみを2年で失うダメージは、実際に4万円の折りたたみを2台失った僕でも想像したくないレベルです
おすすめする
- 月1,000〜2,000円の体験課金として折りたたみを楽しめる人。razr 40の未使用品クラスの価格なら、寿命が2年で来ても割り切れます
- 閉じてポケットに入る小ささに価値を感じる人。海沿いを自転車で走るときに毎回持ち出している僕としては、この小ささは寿命問題を差し引いても手放せません
- 折りたたみiPhoneが気になっているけど36万円は怖い人。まず安い折りたたみで、折る生活そのものが自分に合うか試すのが、遠回りに見えて一番安上がりだと思います
寿命の話ばかり書きましたが、僕は折りたたみをやめる気がありません。壊れる前提の付き合い方さえ決めてしまえば、あとは面白さだけが残るので。
ではまた。




