先日、東武アーバンパークライン(野田線)に乗りました。公衆Wi-Fiの黎明期の2013年頃から、新型の60000系車両にWiMAX回線を利用したWi-Fiが提供されており、回線オタクとしては堪らない路線です。
さて、2021年10月現在の東武アーバンパークラインの車内Wi-Fiについていろいろと書いていきます。
東武アーバンパークラインでは、auスマホユーザー向け「au Wi-Fi SPOT」と「Wi2」が展開
東武アーバンパークラインでは、車内で使えるWi-Fiとして、以下のものが展開されています。
- au Wi-Fi SPOT(auスマホユーザー向け)
- Wi2(ギガぞうなど、ワイヤ・アンド・ワイヤレスとの契約者向け)
ただし、東武スカイツリーラインの特急「りょうもう」「リバティ」「スペーシア」で搭載されている無料の「TOBU FREE Wi-Fi」は、アーバンパークラインの新型60000系車両では展開されていません。
つまり、アーバンパークラインの60000系で無料で使えるWi-Fiは提供されていないということです。
実際に、「Wi2」をギガぞうで使ってみた
東武アーバンパークラインの60000系車両では、Wi2のSSIDとして、「Wi2Premium」(暗号化なし)と「Wi2eap」の電波が吹かれています。
「Wi2eap」の存在は、このブログ記事のスクリーンショットを撮った後に知ったので、今回のブログ記事は、「Wi2Premium」を使った感想になります。
なお、SSID「Wi2Premium」に接続すると、上の画像のように表示されます。
ギガぞうユーザーは、こちらにIDとパスワードを入力するだけで、インターネット接続が可能です。ただし、ログインIDの最後に「@gigazo」はつけ忘れないでください。
スピードテストをしてみたけれど、壊滅的に遅い
東武アーバンパークラインのWi-Fiでスピードテストをしてみました。
しかし、この数値です。遅すぎます。
考察として、2013年に導入された設備が2021年現在も使用されているのでしょうか。既に当初バックボーンで使われていた「WiMAX」は停波しており、後続規格の「WiMAX 2+」が使用されているはずです。少なくとも設備更新は1回はしているはずです。
しかし、この程度の速度しか出ないのは、ちょっと残念としか言えません。
動画再生ができない…
Wi-Fiスポットで一番需要があると思われる動画コンテンツの再生。いつもYouTubeで試してみるのはつまらないので、ニコニコ動画で試してみました。
結論から言うと、ほとんど再生できません。
バッファリングである程度は読み込むのですが、読み込み速度は一定ではなく、時間によっては読み込んだ分をすべて再生しきってしまうこともあります。そのため、動画が途切れることも。
この結果は、下り6Mbpsしか出ないとなると当然です。
もちろん、一般的に下り6Mbpsで動画も再生できることもありますが、今回の検証では、Wi-Fiのアクセスポイントがどこにあるかわからず、アクセスポイントとの距離がかなり離れていて、接続が安定していなかった可能性もあります。
ただ、YouTubeも視聴したりしてみましたが、画質を落とさないといけないのがキツいですね。
アーバンパークラインのWi-Fiは、5G時代にはそぐわない速度なので、素直にモバイルWi-Fiルーターの使用がベスト
アーバンパークラインのWi-Fiはあくまでも災害発生時のインフラ
東武アーバンパークラインの60000系のWi-Fiは、あまりにも遅すぎます。
5G時代になった2021年では、5Gエリアにいれば少なくとも下り100Mbpsは出ます。4Gエリアでも下り20Mbpsは期待できるはずです。
しかし、Wi-Fiの下り6Mbpsはちょっと使い道に困りますね。もちろん、Wi-Fiはないよりあったほうが良いのは事実ですが、あくまでも災害発生時のインフラにしか使えません。
なので、アーバンパークラインに限らず、電車の中でWi-Fiを使いたいときは、モバイルWi-Fiルーターを契約して使うのをおすすめします。
モバイルWi-Fiルーターは、楽天モバイルだと月3,278円で使える
楽天モバイルは、スマートフォン向けのものだと思いきや、公式でモバイルWi-Fiルーターの販売もなされています。キャンペーンによっては、モバイルWi-Fiルーターの本体代が安く買える場合もあります。
楽天モバイルの自社回線エリアでは、少なくとも下り20Mbps以上の速度が出て、料金は最大でも月3,278円でデータ無制限が利用できます。
やはり、公衆Wi-Fiを探してノートPC、タブレット、Nintendo Switchをインターネット接続する手間が、モバイルWi-Fiルーター契約で省けます。
Wi-Fiをたくさん使いたい方は、モバイルWi-Fiルーターの契約を検討してみるのはいかがでしょうか?
まとめ
東武アーバンパークラインのWi-Fiは、個人的に、全く使いものにならないと言っても過言ではありません。
なかなか鉄道会社も、Wi-Fiのインフラ更新にはお金がかかるため、この状態がしばらく続くことになると思いますが、車内でWi-Fiを使いたいなら、素直にモバイルWi-Fiルーターを契約したほうが絶対に幸せになれます。
ちなみに、今回使ったWi2のギガぞうですが、スターバックス・タリーズ・ドトールなどのカフェでも高セキュリティのWi-Fiが利用できます。こちらもチェックしてみてください。