2021年10月に、東京・池袋のヤマダデンキで一括0円で購入したNTTドコモのホームルーター「home 5G」。
自宅には、既にドコモ光を引いてあるのにも関わらず、「バックアップ用回線」という位置づけで契約しましたが、home 5Gを3ヶ月以上使っている感想として、非常に満足してます。
もう3ヶ月も、自宅のドコモ光を使わず、home 5Gで生活していますが、全く問題ありません!
大容量のファイルのアップロードなどもhome 5Gで行っていますが、快適すぎです。
今回は、home 5Gを3ヶ月程度使ってみた感想をいろいろと書きます。
home 5Gのここが良い!
4Gエリアにも関わらず、データ無制限を利用できるのが最高!
「home 5G」は、5Gと付くように、ドコモ的には5Gエリアで使うことを前提にしていますが、4Gエリアでも利用できます。しかも、4Gエリアでも、データ無制限で利用可能です!!
同業他社のソフトバンクの「SoftBank Air」もデータの通信制限がないとされていますが、ソフトバンク側で通信制限をかけているようで、下り10Mbpsも出ないこともあるとされていますが、ドコモのhome 5Gは、後述するように、下り70Mbpsも出る中、無制限で利用可能です。
もはや、データ無制限で快適な4G回線を使えるのは、ドコモのhome 5Gは最強と言っても過言ではありません。
4Gエリアでも、下り90Mbpsも出るのがベスト
Ooklaのスピードテストを行ってみても、ドコモのhome 5Gは、4Gエリアでも下り90Mbpsも出ます。
筆者が使っているドコモ光(GMOとくとくBBのv6プラス環境)でも下り100Mbps程度ですので、固定回線に並ぶ速度がhome 5Gでも出ているといえます。
もし、5Gエリアでhome 5Gを利用していたら、筆者宅のドコモ光を超えるスピードが出るのではないでしょうか?
現在、5Gエリアは全国で展開途中ですが、運良く、5Gエリアでhome 5Gを利用できれば、固定回線超えの速度も出るかもしれません。
動画閲覧&ファイルのダウンロードも快適
3ヶ月程度、ドコモのhome 5Gで、YouTubeやニコニコ動画を見ていますが、快適です!
ドコモ側で帯域制限などはかけていないようで、フルHDの状態でYouTube動画を見ても、問題なく見れます。さらには、ニコニコ動画でも、平日夜といった回線の混雑時間帯でも高画質で動画が見れています。
なお、筆者が利用しているプライベートクラウドのオンラインストレージへのファイルのアップロード・ダウンロードも快適で、ドコモのhome 5Gのポテンシャルはとてもあります。
電波の飛びもベストだが、自宅ごとカバーはきついかも
Wi-Fi 6の大きな利点のビームフォーミングにも対応しており、home 5Gから遠く離れた場所でも問題なく使えます。
ただ、壁が3枚程度挟むと、Wi-Fiの電波の飛距離は落ちてしまいます。
この点に関しては、バッファローやNECといった固定回線向けのWi-Fiルーターと同出力ではないらしく、完全にこれ一台で自宅丸ごとカバーするのはキツいかもしれません。
しかし、home 5Gのメインターゲットとされる単身世帯の利用なら、アパートやマンションといった形でも問題はないと思います。
home 5Gのここが悪い!
利用可能場所が固定で、変更できるのも月1回まで
home 5Gでは、原則として利用可能場所は、NTTドコモに届け出をしている場所だけとなります。
これは、home 5Gに内蔵されたGPS機能により、定期的にドコモに位置情報を送信することで、仮に利用可能場所を変えた場合に、通信が止まってしまう仕様になっています。
利用可能場所の変更は、Webから可能ですが、月1回までです。
やはり、長期入院の際に、home 5Gをお供に使いたいという方もいらっしゃるかわかりませんが、そういう用途だけでなく、固定回線を引きたくても引けない、ウィークリーマンションを転々とする方からすると、ちょっと物足りない仕様だと思います。
本体の安定性には疑問
home 5Gを使って100日以上経ちましたが、home 5Gの本体の安定性としては疑問を抱いています。
ここ1週間、突然Wi-Fi接続が利用できなくなったことが2度あり、15インチMacBook Proでは、Wi-Fiのパスワードは正しいのに「再度設定して下さい」というエラーが出ることもありました。
その際は、home 5Gのリブートボタンで再起動をかけて対応していますが、Wi-Fiルーターを手掛けてまだ日が浅いシャープの実力がよくわかります。
本来なら、政治的に何もなければ、ドコモはファーウェイにhome 5Gの製造を委託するはずですが、ファーウェイの代替としてサムスンにWi-Fiルーターの製造を頼むKDDIと異なり、ドコモはシャープで何とかしたいんだと思いますが、1ユーザーにしてみれば、あまり完成度が高くないシャープはどうかしています。
IPv6にデフォルトで対応していない
home 5Gでは、デフォルトでIPv6には対応していません。
2021年12月3日までは、実験用のAPNで接続が可能でしたが、現在はそのAPNは廃止されています。
筆者は、メインでIPv6で管理されているプライベートクラウドを使うことが多いので、IPv6が使えないと困ることもあるのですが、IPv6が固定回線向けにv6プラスなどで積極的に展開されている中、ドコモも商用の本環境でIPv6をhome 5Gでも取り扱ってほしいです。
home 5Gのランプを消せない点も気になる
筆者としては気にならないものの、home 5Gのランプが設定画面から消灯できないのは気になりました。
設置場所によっては、夜間にhome 5Gのランプが点灯することで「眩しい」と感じる方もいると思いますし、ガジェットオタク以外の一般層からすると、ランプは邪魔と考える方もいます。
シャープ的にも、今回のhome 5Gのファームウェアアップデートでいいので、この点は改善されても良いのではないでしょうか?
一括0円で購入すると、いつ解約してもお金がかからないという安心感も
#ドコモ home 5Gが一括0円。
大変人気の為、現在商品の入荷までお時間を頂いております。9月30日までの予約でも一括0円の対象になります。
ご予約は店頭でもドコモHPからお近くのヤマダデンキをお選び頂いても対象です。
ご不明な点は売場係員までお尋ねください。#home5g pic.twitter.com/GizhkSLOgG— ヤマダデンキ (@yamada_official) September 11, 2021
ソフトバンクの「SoftBank Air」では、本体代を高く設定し、それを3年の割賦で購入させることで、実質的な3年縛りを実現しています。
その一方、ドコモのhome 5Gでは、機種代は比較的安く、3年で割賦購入させるケースもありますが、家電量販店によってはキャッシュバック込みで購入できるケースもあります。
また、今はわかりませんが一括で端末代金を払って購入すれば、home 5Gの解約にあたって、本体の割賦代金の請求はありません。その上、最近は2年縛りといった悪しき慣習は廃止されており、解約にあたっては、違約金の発生はありません。
そのため、お試しで契約してみて、ダメだったら気軽に解約という選択肢も取れるのが、ソフトバンクの「SoftBank Air」にはない気軽さです。
まとめ!インターネットで仕事する方にとって、バックアップ回線としてhome 5Gは最適
home 5Gをバックアップ回線の目的として使っていましたが、ドコモの4G回線は非常に快適です。このまま固定回線なしで生活することも可能ではないかと思うぐらい、快適です。
やはり、コンセントに挿せば、インターネット接続が簡単にできるというホームルーターの魅力を秘めたhome 5Gですし、一括購入さえしてしまえば、いつでも解約できるというのは気が楽です。
シャープ製ということもあり、製品には難がありますが、それでも動画閲覧などにも快適なのは嬉しいです。
home 5G、非常におすすめです!