KDDIとUQコミュニケーションズから、au 5Gが利用できる「WiMAX+5G」の新製品のモバイルWi-Fiルーターとして、NECプラットフォームズ製の「Speed Wi-Fi 5G X11」が発表されました。
あわせて、ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」が発表されていますが、今回の記事では割愛いたします。
「Speed Wi-Fi 5G X11」のスペックについて
- メーカー:NECプラットフォームズ
- 対応ネットワーク:5G(Sub-6、NR)、4G LTE、WiMAX 2+(Band 41)
- 通信速度:下り最大2.7Gbps 上り最大 183Mbps
- 対応周波数:現時点では未発表
- 重さ:約174g
- ディスプレイ:2.4インチ
- サイズ:136×68×14.8
- バッテリー容量:4,000mAh
- バッテリー持続時間:連続通信時間:約490分 連続待受時間約400時間
- Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax
- Wi-Fi通信速度:1.2Gbps(Wi-Fi 6使用時)
- クレードル:対応
今回の「Speed Wi-Fi 5G X11」では、NECプラットフォームズ製として、5G対応モバイルWi-Fiルーターは初めての製品となります。
2. 4GHz/5GHzは同時で利用可能。Wi-Fi 6に対応し、Wi-Fi利用時最大1.2Gbpsの高速通信が利用できます。
サムスン製の前製品の「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」と違い、別売りですがクレードルに対応。なお、クレードルに設置することで、クレードルに搭載されたアンテナで、5GとWiMAX 2+の電波感度が改善するとのこと。
なお、「Speed Wi-Fi 5G X11」のバッテリー持続時間は、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」の連続通信時間・約1000分の半分の連続通信時間・約490分と半分。この点に関しては、今回の「Speed Wi-Fi 5G X11」では残念な点と言えます。
買うなら、前製品の「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」が良いかも
バッテリー持続時間が半分な「Speed Wi-Fi 5G X11」は使うのにキツい
前述の通り、「Speed Wi-Fi 5G X11」のバッテリー持続時間は、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」の半分程度です。
適宜、電源をオン・オフしなければ、一日中使うのは難しいと思います。それに加えて、常時Wi-Fiルーターの電源をオンにした状態でのスマートフォンのWi-Fi運用も、初めは大丈夫でも、バッテリーの劣化で使い勝手が悪くなることがあり得ます。
やはり、モバイルWi-Fiルーターのバッテリーは命です。バッテリー重視なら、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」がおすすめです。
Wi-Fi 6対応でも、メリットはあまりない
Wi-Fi 6対応端末が最近増えてきていますが、現状、Wi-Fi経由で5Gの最高通信速度(最大下り2.7Gbps)を享受することはできません。
その上、「Speed Wi-Fi 5G X11」のWi-Fi 6対応で、端末の価格が上がってしまうことも想定されます。
多くのガジェットオタクではない通常の方が使う分には、Wi-Fi 6に対応していない「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」で十分過ぎます。
まとめ
NECプラットフォームズ製ということで、「国内メーカーが手掛けているほうが良い」と思う方もいると思いますが、スペックから見た使い勝手としては、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」のほうが絶対におすすめです。
Wi-Fi経由で5Gの最高通信速度を享受することはできませんし、Wi-Fi 6に対応していると端末価格の上昇にも繋がってくると思います。なので、ガジェットオタク以外では「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」の購入がおすすめです。
ただ、今回もミリ波非対応だったのはガジェットオタクとしては残念でした。
↑WiMAX+5Gルーターを買うなら、BroadWiMAXがおすすめです。