楽天モバイルは、2022年12月に、同社の携帯電話ネットワークを利用した固定無線アクセスサービス(FWA)サービスを開始すると、同社のタレック・アミンCEOが明かしたようです。この情報は、海外メディアの報道に基づくものです。
筆者の推測では、関連機関への認証から、FWAサービスは、「Rakuten Turbo5G」という名称で展開されるものとしています。
FWAとはそもそも何?
早い話、固定無線アクセスサービス(FWA)とは、携帯電話ネットワークなどの無線を利用したデータ通信サービスです。
もう既に、日本では、NTTドコモが「home 5G」、ソフトバンクが「SoftBank Air」にて、FWAに相当するサービスが展開されています。
今回、タレック・アミンCEOが、楽天モバイルでも、FWAを開始すると明かしたことから、楽天モバイルも、「home 5G」や「SoftBank Air」に類似するサービスを提供するようです。
サービス名称は、「Rakuten Turbo5G」?
Rakuten Turbo5G(RCPN01)の外観
Speed Wi-Fi HOMEと同等の円筒型で持ち運ぶものではないので固定通信用の端末だと思う。 pic.twitter.com/6rb4MhM7gK— とろくま@コマさんPlus (@trokuma) November 10, 2020
既に、弊サイトにて「Rakuten Turbo5Gって?楽天モバイルが出すとされる5G対応のホームルーターです!」とお伝えしているように、楽天モバイルは、関連機関認証に「Rakuten Turbo5G」という名称のルーターを通しています。
Rakuten Turbo5Gについては、以下の通り。
- おそらくホームルーター
- フィンランド・Nokia製
- 楽天モバイルの4G・5G(Sub-6・ミリ波)に対応
- KDDIローミング(パートナー回線)は非対応
- Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応
- 本体価格・通信料金は不明
スペック的にも、「home 5G」などのルーターに、ミリ波対応しているというのが大きな特徴です。
料金は他社よりも安く、2022年12月に開始の模様
海外メディアの報道によると、楽天モバイルのタレック・アミンCEOは、「FWAを家庭に届けるための当社のコスト構造は、世界で最も低いものの1つになるだろう」と語っています。
既に、NTTドコモが提供している「home 5G」は約5,000円ですので、それよりも安くなると考えられます。
楽天モバイルでは、2022年6月現在、スマートフォン向けに料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を提供していて、無制限の利用(非公式には実質的に1日10GB)では、月額3,278円となっています。
今回のタレック・アミンCEOの発言と、現状の楽天モバイルの料金プランから、FWAサービスは、安くても月額3,000円弱になる可能性もあります。
仮に、FWAサービスが月額3,000円弱になるとしたら、NTTドコモの「home 5G」、ソフトバンクの「SoftBank Air」よりも大幅に安くなり、ホームルーター形態での提供となるので、楽天モバイルの電波さえ自宅に入れば、競合他社よりも、価格面・スペック面で大幅に優位に立つはずです。
なお、世界的な半導体不足に伴い、宅内装置の納入に時間がかかっているため、楽天モバイルのFWAサービスの開始は、2022年12月となるようです。
まとめ:楽天モバイルの電波さえ入れば「Rakuten Turbo5G」は最強では?
Rakuten Turbo5Gについては、2020年頃より、一部ガジェットクラスタの間で噂となっていました。
しかし、今回の海外メディアの報道で、噂が本当であることが明らかとなりましたが、競合他社よりも安価な料金で提供されるのは、期待すべきでしょう。
ホームルーターは、当然ながら、持ち運びをしないので、自宅以外のネットワークの心配をする必要がありません。自宅に電波さえ入ってしまえば、NTTドコモもソフトバンクも楽天モバイルも関係なく、インターネットが使えるので、楽天モバイルの電波が利用できれば、競合他社のホームルーターはほぼオワコンと化す可能性が高いです。
個人的には、楽天モバイルのホームルーターの話題は、もっと報じられるべきです。場合によっては、ライトユーザーなら、NTT東西のフレッツ回線を使った光コラボレーションのサービスからも、乗り換えが考えられます。
2022年12月よりサービス開始の楽天モバイルのFWA、筆者の中では、盛大に期待したいと思います!