最近話題のドコモのホームルーター「home 5G」。インターネット接続においては、spモードを採用しており、デフォルトの環境次第では、IPv6が利用可能なこともあるそうですが、筆者の環境からはずっとIPv4のみしか使えないようになっています。
今回、ドコモが提供している2021年12月3日(金曜)まで使える実験用APNを利用して、IPv6を「home 5G」で使ってみようというのが、この記事です。
ただし、ドコモのサポートを受けられない上、自己責任となりますが、「home 5G」でIPv6が使えなくて困っていた方、ぜひとも実験用APNで使ってみてください。設定は3分で終わります。
home 5GでIPv6を利用できる方法は「IPv6シングルスタック」
今回、home 5GでIPv6を利用する方法として、「IPv6シングルスタック」を利用します。
これは現在ドコモが開発を進めており、対応端末(ここではhome 5G)にIPv6アドレスのみを払い出し、IPv4での通信は、交換局側でIPv6から変換して通信できるようなシステムにしています。
イメージとして、現在、NTT東西のNGNで利用できる「transix」や「v6プラス」と似たような感じですが、通信においてIPv6に集約させようという姿勢が共通です。
home 5GでAPN設定を変更すれば、IPv6を利用可能
まず、home 5Gに端末を接続し、「http://web.setting/」を開きます。
そして、右上のログインから、設定画面へと入ります。それから、左側のバーにある「設定」→「APNプロファイル設定」を選択します。
画像のように、「新規」を選択します。
そして、APNの設定を以上のようにします。
記載内容は以下の通り。
- プロファイル名:(お好きな名前)
- APN名:v6ft.spmode.ne.jp
- ユーザー名:空欄
- パスワード:空欄
- 認証方式:CHAP
- IPタイプ:IPv4/IPv6
- IPタイプ(ローミング):IPv4/IPv6
そして、設定したAPNのチェックボタンを選択すると、問題なく設定が完了です。
home 5Gの再起動は不要です。
実際にhome 5GでIPv6を使ってみた感じ
しっかりとIPv6アドレスが割り当てられてる
APNを設定し問題がなければ、IPv6アドレスが無事に割り当てられます。
参考までにスピードテストの結果は以下の通り
比較的数値が正確に出るとされる「iNoniusスピードテスト」でのスピードテストは以上の通りです。
ただ、IPv4・IPv6ともに、この「IPv6シングルスタック」を使う限り、RTTの数値が若干悪くなります。
とは言っても、実際にインターネット利用において特に困ることはないので、気に留める必要はありません。
まとめ
あくまでも、「IPv6シングルスタック」を利用したIPv6でのインターネット接続は、NTTドコモの実験用のものを使ったものです。
2021年12月以降、正式にspモードで「IPv6シングルスタック」は採用されるか保証はありません。
今回のIPv6でのインターネット接続は、自己責任の世界なので、ネットワークなどの知識がない(例:APNがわからないなど)方は、今回の設定は避けてください。
なお、APNの設定をする際には、新規にAPNを設定するようなイメージだと大丈夫そうです。
[NTTドコモ]