先日、福岡へ行ってきました。埼玉在住の筆者は、羽田空港からJAL便で福岡へ行ってきたのですが、帰りの便を早めにしたことで羽田空港にゆっくり滞在することができました。これも何かの縁ということで、羽田空港の第1ターミナルのチェックインカウンター付近で、ドコモの5Gミリ波が展開されていたので、対応機種であるモバイルWi-Fiルーター「SH-52A」でスピードテストを行ってみました。
結論から言うと、5Gのミリ波は、あまり速度が出ませんでした。モバイルルーターからWi-Fiを経由して通信を行ったので、ポテンシャルがあまり出なかったということも考えられます。
羽田空港第1ターミナルチェックインカウンター近くで計測
羽田空港第1ターミナルチェックインカウンター近くで、SH-52Aの電源を入れると、もちろん5G表示に。
なお、SH-52Aだけでは、ミリ波を掴んでいるのかどうかわかりませんが、ドコモのサイトでは、ミリ波対応とのことで、実際にはSH-52Aではミリ波を掴んでいたようです。
スピードテストの結果について
計測環境
- 日時:2022年2月20日14時台
- 場所:羽田空港第1ターミナル チェックインカウンター近く
- 端末:SH-52A
- 環境:iPhone 12とSH-52AをWi-Fi 6で接続
- 接続サイト:Speedtest.net(Ookla)とiNoniusスピードテスト
スピードテストにおいて、Speedtest.netの計測は定番ですが、東京・大手町にサーバがあり、IX直結でブロードバンドタワー系のバックボーン回線のiNoniusスピードテストでも計測しています。
なお、iNoniusスピードテストは、端末の速度が正確に出るとのこと。
Speedtest.netでの計測結果
Speedtest.netで計測した結果は、上となります。
環境が良ければ、Sub-6環境では、500Mbpsも出ることもありますが、今回の羽田空港では、ミリ波の電波を吹く基地局から離れていた可能性もあり、若干物足りない結果となりました。
ミリ波は、基地局からあまり電波が飛ばず、なかなか捕捉するのも大変とのことです。
iNoniusスピードテスト
iNoniusスピードテストでも、若干残念な結果となりました。
しかし、上りが40Mbpsも出ているのは健闘していると言えます。ミリ波環境だと、最大で480Mbpsも出るそうですが、この程度出ていれば、重たいファイルのアップロードも快適そうです。
まとめ:今回のスピードテストでは、ミリ波の基地局から離れていたのが低速の原因かも
今回のスピードテストでは、SH-52Aでミリ波を掴んでいると思われますが、あまりスピードが出ない結果となりました。
羽田空港の第1ターミナルのチェックインカウンター付近では、ミリ波が利用できるとされているものの、筆者が計測した場所付近から、基地局が遠かったことが低速の原因かもしれません。
繰り返しとなりますが、Speedtest.netとiNoniusスピードテストともに、上りは40Mbps以上も出ています。この程度出ていれば、重たいファイルのクラウドストレージ(GoogleドライブやDropboxなど)へのアップロードも快適と言えます。
ミリ波は、携帯電話事業者からすると、扱いにくい電波とのことです。基地局から200mぐらいまでしか届かない他、建物内での浸透率が低いことから、屋内で基地局を設置し、Wi-Fiスポットのような運用方法で展開されています。
今回のSH-52Aでのスピードテストの結果は残念と言えますが、今後のミリ波の展開も期待しています。