最近はSIMカードが入るノートパソコンが増えてきました。モバイルWi-FiルーターやフリーWi-Fiなどに頼らず、どこでもインターネット接続ができ、非常に便利です。
SIM入りのノートパソコンの醍醐味として、ノートPCを開くだけでインターネット接続が可能です。モバイルWi-Fiルーターの電源を入れたり、フリーWi-Fiに接続して認証画面を突破したりする必要もありません。
筆者も、もう4年前の機種ですが、レッツノートXZ6の4Gモデルを愛用しています。やはりSIMが入っていると、非常に安心できます。
今はコロナ禍ということもあり、なかなか外出先でノートPCを開くことも減ってきたと思いますが、アフターコロナで、人の動きも活発化してくると、外出先でノートPCを開く機会もあると思います。
そこで、今回、SIMが入るノートパソコン(レッツノート・VAIO)で使いたいおすすめSIMを3つ紹介します!
おすすめSIMカードについて
①楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)
今、テレビCMで話題の楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)。スマートフォン向けと思いきや、提供されるSIMカードをレッツノート・VAIOに挿せば、快適なモバイル通信を利用できます。
なぜ楽天モバイルをおすすめするかと言うと、データ無制限が月額3,278円から利用できます。
また、料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は段階制となっており、データ通信を使わない月は、料金を下げることが可能です。
具体的には、月1GBまでなら無料、月1〜3GBまでなら月額1,078円、月3〜20GBまでなら月額2,178円、月20GB以上無制限で月額3,278円となっています。
実際、ノートパソコンでインターネット接続をする際、裏でWindows Updateなどが走ったりすることもあり、データ通信をたくさんしてしまいます。そのため、モバイルデータ通信経由で、月20GB以上の使用もあっという間です。それに加えて、リモートデスクトップなどを使うと、月にデータ通信を100GB使ってしまうこともあり得ます。
携帯電話ネットワークを使ったノートパソコンでのデータ通信では、案外、テレワークで使うようなことでデータ通信をたくさんしてしまうということも多いはず。
そんなときに、楽天モバイルを使うことで、他社SIMと比較して無制限のデータ通信ができるようになるのは非常にメリットとなります。
場所によって、楽天モバイルのデータ無制限で利用できる自社回線が掴みにくいところもあり
楽天モバイルは、ドコモなどの既存携帯電話会社から、回線を借り受けてサービスを展開しているMVNOではなく、自社で基地局を様々な場所に建設することで、携帯電話サービスを展開しています。
楽天モバイルの基地局建設が始まったのが、2018年12月。約2年強の間、ネットワーク展開を実施していますが、東京都内では屋内に入ると圏外になってしまう場所もあります。しかし、ここ最近、エリアの穴をカバーする基地局設置も行われているようで、楽天モバイルの安定性が十分に高まってきました。
レッツノート・VAIOなどのSIMカードが入るノートパソコンで使う際には、楽天モバイルの電波が拾えないエリアがあることを認識するようにしてください。
とは言っても、自社回線を掴んでしまえれば、快適
楽天モバイルの自社回線の電波を掴んでしまえれば、少なくとも20Mbps、最大でも60Mbpsも出ます。
ドコモなどの回線を借り受けてサービス展開するMVNOの弱点である、平日昼休みの時間帯や、夕方の時間帯の速度低下も、楽天モバイルには関係ないので、その時間帯にノートパソコンでインターネットを使いたい方には、楽天モバイルは非常におすすめです。
②IIJmio ギガプラン
次に筆者がレッツノート・VAIOなどのSIMが入るノートパソコンでおすすめしたいSIMは、IIJmioです。
IIJmioの価格は以下の通りです。
レッツノート・VAIOなどのノートパソコンで使う際には、データプランを選びます。
価格は月に20GBで月額1,958円となります。前述の楽天モバイルと同額程度ですが、ドコモ回線を利用できるので、基本的にエリアの心配はする必要がありません。
筆者がIIJmioをおすすめする方は、普段はカフェなどでフリーWi-Fiを使い、フリーWi-Fiがないところで携帯電話ネットワークを利用したデータ通信を使いたいという方です。
前述の通り、最近ではテレワーク関連でリモートデスクトップを使うこともありますが、メリハリをつけることでデータ通信をなるべく使わないようにすれば、月に4GBもあれば十分かと思います。
eSIM対応のノートパソコンなら、IIJmioの「eSIM」プランも選択可能
IIJmioでは、SIMカードをソフトウェア化した「eSIM」を利用できます。
eSIMでは、通常の物理SIMと異なり、申し込みをしてからすぐに利用開始が可能となります。
その上、月額1,650円で20GBまで使えるプランも選択でき、他社のMVNOよりも安価にデータ通信が可能となります。
ただし、使えるノートパソコンは限られているので、eSIMが使えるかどうかは製造元に確認するようにしてください。また、2021年9月現在、eSIMでは、5Gを利用することはできません。
③FUJI Wifi SIMプラン
モバイルWi-FiルーターやSIMカードレンタルの老舗・FUJI WifiのFUJI SIM。
FUJI SIMでは、ドコモ・au・ソフトバンクの3社から回線事業者を選ぶことができますが、おすすめはソフトバンク。
ソフトバンクのSIMカードでは、最大で100GBの容量を選択できます。値段はお高めですが、モバイル回線でレッツノートなどのモバイルノートパソコンでインターネット接続をすることが多い方には、非常に満足されるSIMカードだと思います。
それに加えて、100GBもあれば、動画閲覧などをノートパソコンで頻繁に行っても、問題ないぐらいとなります。ファイルのダウンロードも、ギガ単位で行っても十分足りますし、ヘビーにモバイル回線をノートパソコンで使いたい方は、FUJI SIMのソフトバンクプランはベストでしょう。
ただし、2021年9月現在、FUJI SIMで5Gは利用することはできません。せっかくの大容量SIMですが、その点は残念です。
ドコモ・au回線はMVNO回線な点は要注意!ソフトバンクSIMも提供打ち切りの可能性も
FUJI SIMのドコモ・au回線は、MVNO回線を利用しています。
MVNO事業者の名前はFUJI Wifiのサイトには掲載されていませんが、契約する際には要注意です。それに加えて、平日昼休み時間帯などの混雑時には通信速度が落ちる恐れがある点を了承した上で使うようにしてください。
ソフトバンク回線は、ソフトバンクから直接契約したSIMカードを再販している模様ですが、昨今の「どんなときもWiFi」から始まったソフトバンクの態度の変化などの複雑な事情から、FUJI SIMでソフトバンクSIMの提供打ち切りも無きにしもあらずです。
FUJI SIMをおすすめしたいのが本音ですが、ソフトバンクとFUJI Wifi側でいろいろとあるのが非常に残念です。
まとめ
都市部で使うなら、楽天モバイルが非常におすすめです。楽天モバイルの自社回線のネットワーク展開は非常に進んでおり、使いたい場所で自社回線を使えることも増えてきました。しかも、通信料金も月額3,000円程度で収まるので、お財布にも安心です。
確実にインターネット環境を利用したい方は、IIJmioかFUJI SIMがベターです。通信容量は予算と合わせて選択してください。IIJmioではeSIMが使えるノートパソコンでは、契約してすぐに利用できるのも魅力的といえます。
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。