先日、KDDIのオンライン専用ブランドの「povo」がアップデートされ、「povo 2.0」ということでサービスが開始されました。
筆者も早速ですが、「povo 2.0」を契約したので、ファーストインプレッションをお届けしようと思います。
写真が汚くてごめんなさい。
SIMカードはおわかりの通り、物理カードを選択し、申込日の9月29日の翌々日の10月1日にヤマト運輸の宅急便コンパクトのパッケージで到着しました。
SIMカードのアクティベーションとAPNの設定について
povo 2.0のアプリからSIMカードのバーコードを読み取るだけ
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、物理SIMカードが届いてから、povo 2.0のアプリを立ち上げ、カメラでバーコードを読み込ませるだけでアクティベーションが完了します。
この点に関して、アプリ内でわかりやすい解説がなされていたので、初心者でも問題ないと思います。
APNの設定をすれば簡単に接続可能に
iPhoneでは、キャリアアップデートがなされていれば、SIMカードを挿入するだけで利用可能になります。その一方、Android端末では、APNの設定が必要です。
APNの設定については以下の通りです。
- 名前:povo 2.0(好きな名前でOK)
- APN:povo.jp
- ユーザー名:(設定不要)
- パスワード:(設定不要)
- 認証タイプ:(設定不要)
- APNプロトコル:IPv4 / IPv6
※テザリングができない場合、APNタイプに「dun」と入力してください。
(2021年10月現在)
筆者は、Xiaomiの「Mi 11 Lite 5G」からこのAPNを設定しましたが、簡単にできました。設定後、アンテナピクトに4Gもしくは5Gが付けば、接続設定が完了しました。
通話が可能かどうかは、「111」をダイヤルして開通できているか確認することもできます。
スピードは128kbpsぴったり出ていないけれど、ブラウジング・Twitterなどなら使える
きっちり測った訳ではないのですが、公称の128kbpsに近い速度が出ました。
このぐらい出ていれば、不便ですが、通信回線自体ないよりはマシです。
Xiaomiの「Mi 11 Lite 5G」でpovo 2.0の128kbps状態を使ってみた結果、少し時間はかかるものの、ブラウジングもできましたし、Twitterなどの文字コンテンツなどもとりあえず使えました。
しかしながら、povo 2.0の128kbps状態はそれ目当てで契約するのは辞めておいたほうが良いのかなと思っています。もちろん、povo 2.0はMVNOではないので、常時128kbpsに近い速度が出るとは思いますが、IIJmioやmineoであるように、バースト機能が搭載されていないので、場合によってはpovo 2.0の128kbps状態はストレスが溜まることも無きにしもあらずです。
最近ではリッチコンテンツ化が進んできていて、一時期のISDNと同等速度は今の時代のニーズにはマッチしません。あくまでも、povo 2.0の128kbps状態は “おまけ” と考え、ユーザーによってはIoT向けSIMとして使えることもあると思いますが、人間が使う用途としては、povo 2.0は素直に課金するのがベストと言えるでしょう。
povo 2.0のアプリは使いやすい
povo 2.0のアプリですが、こんな感じです。
個人的な感想として、非常にわかりやすいUIで使いやすいと言えます。その上、今まで通話した時間や送ったSMSの件数なども確認できるのも、ドコモのアプリよりも先進的です。
povoのキャラクターが全面に押し出されているのも高評価です。まだpovoのキャラクターには名前がないようですが、シンプルでかわいいので、なぜか見ると嬉しくなってしまいます。
やっぱりpovo 2.0は既存の携帯電話料金プランの概念を壊した
povo 2.0のSIMカードを契約してから、まだ一度も使っていませんが、「データ使い放題(24時間)」のように、「使いたいときだけ使える」というスタイルは非常に便利です。
それ以外の使わないときの128kbps通信も、とりあえず通知目的でスマートフォンにSIMを挿しておこうというときにも便利ですし、しかも、維持費も無料(ただし、180日間の間にトッピング購入が1回は必要)なので、使うときと使わないときの差が激しいユーザーにとっても非常にもってこいと言えるでしょう。
速度のブレ幅が大きいMVNOと違って、キャリア品質の128kbps通信も意外に実用的でしたが、ライトユーザーにもヘビーユーザーにも優しいpovo 2.0はなかなかKDDIも粋なことをやるなと思いました。
まとめ
- povo 2.0は、APN設定をすれば簡単に接続可能
- デフォルトの128kbps通信は意外に実用的だけれども、バースト機能がないので、ストレスが溜まってしまう方もいるかも
- povo 2.0のアプリは使いやすい印象
こんな感じです。
あまり筆者はau PAYを利用しないため、記事内では言及しませんでしたが、ギガ活も併用しながらpovo 2.0を使うのも楽しそうです。そのため、無課金状態でギガ活でパケットをゲットしながら生活するのもアリですね。
でも、povo 2.0は携帯電話業界に新しい風を巻き起こしました。筆者は「データ使い放題(24時間)」目当てですが、1日の使い放題プランでは、たまにしか使わないライトユーザーも流れてくる可能性もあるので、モバイルWi-Fiルーター(クラウドSIM系)業界も動向が気になります。