この記事のポイント

  • 都営バスのフリーWi-Fi「Toei Bus Free Wi-Fi」は2021年11月30日に終了した
  • 2026年現在、復活の予定はなく、都営バス車内で使える公衆Wi-Fiはない
  • 外出先でのネット環境確保には、格安SIM+テザリングやモバイルルーターが現実的な代替手段

東京都交通局は、都営バス車内における無料のWi-Fiサービス(公衆無線LAN)「Toei Bus Free Wi-Fi」とNTTドコモユーザー向けの「docomo Wi-Fi」を2021年11月30日に終了しました。

サービス終了後、「Toei Bus Free Wi-Fi」とNTTドコモの「docomo Wi-Fi」のSSIDが表示される場合もありましたが、インターネット接続はできなくなりました。

終了の理由は提携事業者(NTT-BP)との契約満了のため

都営バスにおいては、2013年から都営バス車内において、フリーWi-Fiの「Toei Bus Free Wi-Fi」とNTTドコモユーザー向けの「docomo Wi-Fi」が展開されていました。

このWi-Fiは、多くの公共機関のフリーWi-Fiを手掛けるNTT-BPとの提携によるものでした。

当時、NTT-BPとの契約更新をしない理由として、5Gといった通信技術の進歩によるWi-Fiサービスの需要減、コロナ禍も影響したと思われる外国人観光客の減少、ITmediaの取材には、「街ナカを移動することによる電波干渉の影響もある」としていました。

筆者の意見としては、フリーWi-Fiの提供は継続されてほしかった

2021年当時、5Gが携帯キャリアで展開されてきていて、様々な場所で提供されているフリーWi-Fiの100倍ものスピードが出ることも多くなってきていました。

筆者的には、そろそろフリーWi-Fiは "オワコン" になってきているのかな、と思っていたのですが、それはスマホだけで利用するとき。

Wi-Fiしか対応していないタブレットやノートPCを利用する際に、5Gスマホのテザリングはバッテリーを消費するし、モバイルWi-Fiルーターを持ち運ぶのも面倒でした。

そういうときには、フリーWi-Fiが大活躍(もちろんVPNを使った上で)だったのですが、あまりスピードがでなくても、インターネットに接続できれば問題がないことが大半だったと思います。

都営バスにも筆者はよく乗っていて、Wi-FiモデルのiPadを乗車中に使うことが多かったです。モバイルWi-FiルーターでiPadをインターネット接続していましたが、ルーターを忘れても都営バスのフリーWi-Fiがある!と思うと気が楽だったので、サービス終了はかなりつらかったです。

しかし、採算が取れずに終了なのは仕方がないことでした。設備更新にもお金がかかりますし。

災害時のインフラとしても重要だったはず…

災害が発生したとき、いろいろな情報収集や家族などに連絡をとるのにインターネットの需要が高まります。

いろいろな事情があってスマートフォンのインターネット接続が利用できなかったり、Wi-Fiだけのタブレット・ノートPCユーザーが、インターネットを使いたいときには、フリーWi-Fiの需要は高まります。

主に災害時には「00000JAPAN」のSSIDのWi-Fiが展開されますが、被災された方には、このようなWi-Fiがあるのとないのでは大違いです。

【2026年最新】都営バスWi-Fi終了後、公共交通のWi-Fi事情はどう変わった?

バス業界全体でフリーWi-Fi廃止の流れが加速

都営バスのWi-Fi終了は、残念ながら他の公共交通機関にも波及しました。2022年以降、全国の路線バスや高速バスでもフリーWi-Fiの廃止が相次いでいます。

背景には、5Gの普及でスマホの通信環境が改善されたことや、バス車内Wi-Fiの通信品質が利用者の期待に追いつかなくなったこと、設備維持コストの問題があります。

JR東日本も新幹線のフリーWi-Fiを終了

2025年3月には、JR東日本が新幹線車内のフリーWi-Fiサービスを終了しました。JR東海の東海道新幹線も同様に車内Wi-Fiを終了しています。公共交通機関のフリーWi-Fiは、全体的に縮小傾向にあるのが2026年の現状です。

一方で、カフェや商業施設のWi-Fiは健在

スターバックスやドトール、マクドナルドといったカフェチェーンのフリーWi-Fiは2026年現在も提供されています。移動中ではなく、座って作業するスタイルなら、カフェのWi-Fiは引き続き選択肢になります。

外出先でネット環境を確保する方法(2026年版)

都営バスのWi-Fiが終了し、新幹線のWi-Fiも終了した2026年現在、外出先でのネット環境は自分で確保するのが基本になっています。

1. 格安SIM+テザリングが最もコスパが良い

月額1,000円前後の格安SIMをスマホに入れておけば、テザリングでタブレットやノートPCもインターネットに接続できます。データ容量が足りない場合は、楽天モバイル(月額3,278円・税込でデータ無制限、2026年4月時点)を検討するのも手です。

中古のスマホなら1万円台から手に入るので、テザリング専用の2台目として持っておくのもおすすめです。

2. モバイルルーターを持ち歩く

複数のデバイスを同時に繋ぎたい場合や、バッテリー消費を抑えたい場合はモバイルルーターが便利です。

3. フリーWi-Fiを使うときはVPN必須

どうしてもフリーWi-Fiを使う場合は、通信の暗号化がされていないことが多いので、VPNの使用をおすすめします。

まとめ

都営バスのフリーWi-Fi廃止は、2026年現在から振り返ると、公共交通機関のフリーWi-Fi縮小の先駆けだったと言えます。

「移動中のネット環境はフリーWi-Fiに頼る」という時代は終わり、格安SIMやモバイルルーターで自分のネット環境を持ち歩く時代になりました。中古スマホ+格安SIMなら初期費用も月額費用もかなり抑えられるので、まだ対策をしていない人はぜひ検討してみてください。

格安SIMの選び方やデメリットについては「格安スマホのデメリットまとめ」も参考にどうぞ。

[ITmedia]