日本人のメッセージアプリといえば、LINE。知らない人と友達になったときに、スマートフォンでIDを交換するのはLINE。グループを作って、複数人でやり取りするのもLINE。
こんな世の中ですが、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクが躍起になって作ったのが「+メッセージ」というRCS準拠のメッセージアプリ。
筆者が使っているドコモのGalaxy Note10+にも、プリインストールアプリでありましたが、正直言って、+メッセージは使っていません。使う価値もありません。
なんで+メッセージは使ってないの?
日本人はみんなLINEをやっているから
筆者が+メッセージを使っていないのは、スマートフォンを持つ日本人のほとんどがLINEをやっているからです。
「LINEをやっていない」と答えた方は、今まで出会った中で100人ぐらいだと1人しかいませんでした。とは言っても、LINEをやっている方がほとんどで、いろんな人と繋がったときにLINEをしています。
というか、LINE以外のコミュニケーションツールを知らない方もいますし、今更、「+メッセージって知ってる」と聞いたところで、「全然知らない」と答える方が大半だと思います。
そのような方に、+メッセージをスマホにインストールしてほしいっていうのは酷だと思いますし、なかなか強いることはできません。
LINEのほうが機能が便利だから

+メッセージの特徴として、様々なメリットが挙げられていますが、全体的な機能としては、LINEのほうが上です。
LINEは、スタンプなどが多く提供されていますが、+メッセージで提供されているスタンプはどこか方向性がズレています。二次元男子が登場するアニメが好きな筆者は、アニメのキャラクターのスタンプが使いたいのです。ちょっとかわいい犬のスタンプより、アニメキャラクターが出るスタンプがあれば、同好の士とやり取りするのには最高です。
それに加えて、LINEの細かな機能も、メッセージのやり取りをするにあたって便利です。
具体的には、画像の一覧ページから、やり取りした画像を確認できますし、なかなか便利。
電話番号でやり取りできる+メッセージより、QRコードで繋がれるLINEのほうが便利
また、+メッセージは電話番号でやり取りができると言っても、電話番号をやり取りするのには、個人的にリスクがあるのではと思います。
電話番号がわかれば、インターネット上にて、Googleアカウントの “あれ” にも使えますし、悪用されてしまうこともあるかもです(このイメージは個人的な電話番号の印象が暴走した結果だと思いますが)。
LINEでQRコードさえ交換してしまえば、悪用されてもLINEだけでしか影響がありませんし、電話番号より、QRコードのほうが、簡単にLINEで繋がれると思います。電話番号だと、口頭で伝えることになるとすると、面倒くさいということももあるのでw(QRコードだとスクショの交換でOK)
ただ、+メッセージは、QRコードでも友達登録ができるっぽいですが、やはり、余計な個人情報も共有してしまう恐れもあるので、個人的には避けたいです。
+メッセージでは、Windows PCやMacで使えないから

+メッセージを使わないのは、Windows PCやMac向けのアプリが提供されておらず、スマートフォンでしか使えないからです。
LINEのWindows PCやMac向けアプリは、使い勝手が良いとは言えないものの、ひとまず、認証さえできれば、スマートフォンをなくしても、引き続きLINEのメッセージのやり取りができる上、筆者のようなPCを多様する人間にとってみれば、PC作業中にスマホを使わなくても、LINEの返信をすぐに打つことができるのは魅力的です。
ドコモ・au・ソフトバンクは、LINEへの危機感がないんでしょうか。ただ、ソフトバンクにみれば、LINEを抱えているので、+メッセージを普及させたいとは思っていない複雑な感情を持っていると思いますがw
3キャリアは、+メッセージの普及よりも、5Gへの設備投資をしてほしい
誰も使わない、知名度もない+メッセージへの投資は無駄
筆者のイメージとして、+メッセージは、使い勝手が悪いと思っています。
+メッセージのスタンプも、LINEと方向性がズレていて、アニメ関連のスタンプもないし…ですし、3キャリアは+メッセージに関して、日本人の連絡ツールを担う覚悟が感じられないんですよんね。
+メッセージは、RCS準拠のサービスでも、今や、日本人の連絡ツールはLINE。
ソフトバンクのように、LINEMOを立ち上げて、LINEのデータ通信のカウントフリーをやっているのは絶対良いと思っています。
それよりも、世界より遅れをとっている5Gへの設備投資が必須
2020年前半に3キャリアが開始(楽天モバイルは2020年9月から)した5G。
東京都内でも、全然繋がりません!特に、筆者がよく訪れる「乙女ロード」がある池袋は、日本きっての繁華街なのに、UQの5G対応ルーター「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」を持って、5Gエリアの確認をしても、エリアが穴だらけ。
もちろん、5Gの展開にあたって、5Gに使う電波のSub-6とミリ波の扱いが難しいことは承知の上ですが、ちょっと、3キャリアは危機感がないのはどうかと思っています。
+メッセージに話を戻しますが、誰も使わないメッセージアプリに投資をするなら、繋がらない5Gに投資したほうが、ユーザーの満足度も上がると感じます。
すでに、5Gに関しては、ソフトバンクが “ドラえもん” でCMをやったりするなど、世間での5Gの認知度も上がってきていると思いますしw
+メッセージがMVNOに開放されたのは良いけど、+メッセージの今後が心配
3キャリア回線を使ったMVNOユーザーにも+メッセージが開放
先日、3キャリアからMVNO(格安スマホ)・サブブランド(Y!mobile・UQ mobile)でも+メッセージが使えるようになるとアナウンスがありました。
MVNOのドコモ回線では、2021年9月下旬から、au回線は2021年9月2日から、ソフトバンクは2022年春から+メッセージに対応するとのことです。
+メッセージは、2018年5月から提供されているサービスですが、MVNOの対応が遅すぎたのは問題でした。とは言っても、せっかくお金をかけて作っているサービスなら、ちゃんと使われたほうが良いに越したことはありません。
LINEとの差別化を図ったり、ましてやLINEと提携するのもありかも
LINEが日本人のメッセージインフラとなって、5年?以上経ちますが、+メッセージはLINEとの差別化を図らないといけない気がします。
もちろん、5Gに優先的に設備投資をしたほうがベストですが、+メッセージは、せっかくお金をかけて作られたRCS準拠のメッセージなので、「LINEができないこと」を探し出してそれに特化すれば、自ずとアクティブユーザーが増えてきそうなのですが、どうでしょうか?
個人的に思い出すのは、iPhoneが日本に進出した前後に、ドコモで取り扱われていたスマートフォン・Blackberry。全く販促がなされていなくて、 “飼い殺し” とも呼ばれていましたが、CMも全くやらない、キャリアショップで話題にすら出されない+メッセージも似たような方向性に行くとなると、つらいばかりです。
3キャリアの中で、+メッセージに対する温度差もあるかもですが、「やるならやる!」「やらないならやらない」と、しっかりと意見を出すべきでしょうか。+メッセージに関して、総務省があれこれ言えることではないと思いますが、少しは3キャリアにクレームを入れてもいいでしょう。
一方、せっかく作った+メッセージは、LINEとも連携するのもありだと思います。
大人の事情もあるとは思いますが、電話番号をメッセージのやり取りの際に使っても良いという方もいると思うので、LINEと+メッセージを連携させた機能も開発するのも良いのではないでしょうか。無理だと思いますがw
まとめ
- “劣化LINE” とも言えない+メッセージは、個人的には使いません
- 3キャリアは+メッセージに力を入れるより、5Gに設備投資をしてほしい
- せっかく大金を出して作った+メッセージは、せめてLINEとの差別化を図り、アクティブユーザーを増やすべき
今回はこんなところです。
LINEがない世界なら、+メッセージは天下を取れていたかもしれませんが、LINEという日本人のコミュニケーションインフラとして使われている中、LINEに+メッセージが立ち向かうのは無謀だと思いました。
でも、+メッセージはCMなどをして知名度を増やすべきですし、せっかくの大金をかけて作られたサービスなら、それぐらいすべきです。
ただ、現状の+メッセージの機能では、筆者は使う価値が思い当たりません。それよりも、3キャリアは5Gに設備投資をしてほしいと、全力で訴えたいと思います。