この記事のポイント

  • 2021年10月、JR東日本が品川駅で成田エクスプレスの車両を使ったテレワーク実証実験「N'EXでテレワーク!」を開催した
  • コロナ禍で持て余していた特急車両の有効活用として注目を集めた
  • 2026年現在、JR東日本のシェアオフィス「STATION WORK」は全国に拡大し、駅ナカでのワークスペースが充実している
  • 新幹線車内のフリーWi-Fiは2025年に終了したが、モバイル通信環境の改善で問題なく作業できるようになった

JR東日本は2021年10月25日(月)~10月29日(金)の計5日間、品川駅8番線の臨時ホームと成田エクスプレスのE259系車両を活用したシェアオフィスの実証実験を開催しました。

イメージ(成田エクスプレスE259系車両)

この実証実験は、JR東日本が「働き方改革」という社会課題に取り組むため、2019年8月よりシェアオフィス事業「STATION WORK」を開始した一環として行われました。

品川駅で停車している成田エクスプレスの座席(普通車・グリーン車)を利用してリモートワークができるという、当時としてはかなりユニークな取り組みでした。

もちろん、成田エクスプレス車内のコンセントとフリーWi-Fi「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」も使えるとのことでした。

ただし、フリーWi-Fiのバックボーンは、WiMAX 2+回線を利用している上、搭載機器が古い恐れもあり、下り10Mbpsしか出ない可能性がありました。セキュリティキーでの暗号化もなされていなかったため、VPNの使用も併せておすすめしていました。

概要について(2021年当時)

  • 場所:品川駅8番線(臨時ホーム)成田エクスプレスE259系6両編成車内
  • 期間:2021年10月25日(月)~10月29日(金) 計5日間
  • 営業時間:11時30分~16時30分
  • 利用料金:220円/15分(税込)
  • 利用方法:事前予約が必要。「STATION WORK」Webサイトで予約。

利用の際には、品川駅の入場券もしくは、Suicaといった交通系ICカードでの「タッチでエキナカ」の利用が必要でした。座席定員制で席の指定はできませんでしたが、グリーン車の座席は混む恐れがありました。また、車内のトイレは利用できず、品川駅構内のトイレを使うこととなっていました。

「N'EXでテレワーク!」では各日先着40名に、「エキュート品川」と「エキュート品川サウス」で利用できるクーポンが進呈されました。

「N'EXでテレワーク!」予約方法について(2021年当時)

「N'EXでテレワーク!」の予約については、「STATION WORK」のWebサイトから予約する形で、事前に「STATION WORK」のアカウント作成が必要でした。

筆者も実際に利用してきました

筆者も「N'EXでテレワーク!」開催期間中に東京方面に行く用事があったので、品川駅に出向き、成田エクスプレスの座席で仕事をしてきました。その際の感想は「成田エクスプレスでリモートワークをした感想」に書いています。

【2026年最新】JR東日本のワークスペース事情

STATION WORKは全国に拡大

2021年当時は実証実験的な位置づけだった「STATION WORK」ですが、2026年現在は全国の主要駅に個室ブースやシェアオフィスが設置されています。東京駅、品川駅、新宿駅、池袋駅など、首都圏の主要ターミナル駅はもちろん、地方の新幹線停車駅にも展開が広がっています。

僕も以前、池袋のSTATION WORKを利用したことがありますが、駅ナカで手軽に集中できる環境が整っているのは本当にありがたいです。詳しくは「STATION WORKは便利?池袋で使ってみた」をどうぞ。

新幹線車内のフリーWi-Fiは2025年に終了

一方で、JR東日本は2025年3月に新幹線車内のフリーWi-Fiサービスを終了しました。背景には、5Gなどモバイル通信の普及で車内Wi-Fiの利用率が低下したことがあります。

ただし、2026年現在は5Gエリアも広がっており、スマホのテザリングや格安SIMで十分な通信環境を確保できるケースがほとんどです。新幹線車内でのリモートワーク自体は、自前のネット環境があれば問題なくできます。

成田エクスプレスのテレワークイベントは?

「N'EXでテレワーク!」のような列車車両を使ったテレワークイベントは、その後は定期的な開催には至っていません。コロナ禍が収束し、成田エクスプレスが通常運行に戻ったことが大きな理由でしょう。

ただ、この実証実験で得られた知見は、STATION WORKの拡大や、駅ナカのワークスペース整備に活かされていると推測されます。

外出先での作業環境を整えるなら

2026年現在、外出先でリモートワークをするなら、以下の選択肢があります。

  • STATION WORK: JR東日本の駅ナカシェアオフィス。15分単位で利用可能
  • カフェ: スターバックスやドトールなど、フリーWi-Fiとコンセントがある店舗
  • コワーキングスペース: 長時間の作業に向いている
  • 格安SIM+テザリング: どこでもネット環境を確保できる。楽天モバイル(月額3,278円・税込でデータ無制限、2026年4月時点)なら通信量を気にせず使える

[JR東日本]