先日、福岡へ行ってきました。その際に、マイルで発券した特典航空券を使ってJAL便に乗ってきました。
回線オタクとしては、JALの機内に搭載されているフリーWi-Fi(無料Wi-Fi)を使ってみない訳がない!ということで、JAL機内のフリーWi-Fiについて、いろいろとレポートしたいと思います。
2026年7月時点の追記(編集部注) JALは2024年10月1日から、国内線の無料機内Wi-Fiでストリーミング動画の視聴を解禁しました。国際線でも無料Wi-Fiが使え、ファーストクラスやビジネスクラスといった上位クラスは時間無制限、エコノミークラスは1時間まで無料です。以下は動画が見られなかった2022年当時の検証記録として残しています。
接続方法は?
①利用したい端末から、JAL機内Wi-FiのSSID(Wi-Fi名)を選択
JAL便に搭乗し、離陸から5分後に、JALの機内Wi-Fiが利用できるようになります。
機内Wi-Fiに接続するには、利用したい端末のWi-Fiの設定画面から「Japan Airlines」もしくは「JAL-WiFi」を選択します(JALで運航される機種によって名前が異なることもあります)。
②無料インターネット接続を選択

httpから始まるURLの適当なWebページを開くか、機種によって自動的に表示される画面から、「無料インターネット接続」を選択します。
JALの機材によっては、この画面が表示されないこともあります。
③自分自身のメールアドレスを入力

「同意する」をチェックした上で、下にスクロールします。

スクロール後、こちらのフォームにメールアドレスを入力します。
メールアドレスを入力すると言っても、実際にメールアドレスに認証メールが届き、本文中のURLをクリックするようなことは不要です。
そのため、申告するメールアドレスはほぼ性善説となっています。とは言っても、降機後に何かメールが来る可能性もあるので、自分のメールアドレスをしっかりと入力してください。
筆者が搭乗した別の機材では、上のようなスクリーンショットの場合もあります。
④接続完了

こちらの画面が表示されれば、インターネット接続が可能となります。
ボーイング767-300ERのJAL機内Wi-Fiでは、こちらの画面の表示でインターネット接続ができるようになります。
回線は?
ボーイング767-300ERではNTTコミュニケーションズ
ボーイング767-300ERでのJALの機内Wi-Fiでは、NTTコミュニケーションズのIPアドレスとなりました。なお、IPv6には対応していません。
速度は普通ですが、衛星接続のため、レイテンシーが極端に遅いのは気になります。

東京・大手町のブロードバンドタワー系のバックボーン回線を利用したiNoniusスピードスピードテストでも、似たような数値に。
こちらに関しては、JALで従来使われていたアメリカ・Gogo社のシステムの利用をしているのかはわかりませんが、IPアドレスから国内で完結している通信であると思われ、許容範囲内だと思います。
エアバスA350-900では、Panasonic Avionicsの回線に

エアバスA350-900では、Panasonic Avionicsの回線が使われているようです。こちらもIPv6には非対応。
OoklaのSpeedtest.netでのスピードは、28Mbps。回線的には速いと思われがちですが、レイテンシーの極端な遅さが気になります。

iNoniusスピードテストでは、下り13Mbpsとまあまあな数値です。JAL機内から、東京・大手町のサーバまで737msがかかっているのは、衛星接続からすると仕方がありません。
なお、Panasonic Avionicsの回線での通信は国外を経由している可能性があります。実際に、日本国内アクセス限定のサービスにはアクセスできませんでした。
実際の使い心地について
Webサイトの閲覧・SNSは快適

15インチMacBook Pro(2016)とiPad mini 5、iPhone 12でそれぞれJAL機内Wi-Fiに接続しましたが、Webサイトの閲覧やSNS(Twitterなど)の投稿を行ってみました。
結果として、若干の読み込みのもたつきは気になるものの、地上にいるときと変わらない感じで利用できました。

しかし、スクリーンショットのように、一部画像が読み込まれない現象も発生することもありました。
YouTubeの閲覧が全くダメ

JALの機内Wi-Fiでは、エアバスA350-900とボーイング767-300ERともに、YouTubeの閲覧が全くできませんでした。
こちらに関しては、動画ページを開けることは開けますが、肝心な動画が開けないということです。機内Wi-Fiのネットワーク側から、YouTubeのパケットの制限をしていると思われます。
オフィシャルでは、動画コンテンツ・VoIP(LINE・Skypeなど)を制限しているということで、ユーザー側としては、機内Wi-FiでYouTubeが見えないのは納得しなければなりません。
ニコニコ動画は動画の読み込みが遅すぎて使い物にならず
ボーイング767-300ERのJAL機内Wi-Fiで、ニコニコ動画を開いてみましたが、パケットは流れてくるものの、データを読み込む速度が遅いので、動画の閲覧は非常に困難でした。
Skypeは全くできず

Skypeは全く使えませんでした。ログインする状態から全く進まなかったので、ネットワーク側でSkypeのパケットを遮断している可能性もあります。
リモートデスクトップは、遅すぎるレイテンシーでイライラすることも
JALの機内Wi-Fiで、さくらインターネットの北海道・石狩データセンターにあるWindows ServerのVPSをリモートデスクトップで接続してみました。
やはり、思っていた通り、JALの機内Wi-Fiが衛星接続ということから、レイテンシーが遅すぎる点がボトルネックとなり、リモートデスクトップの操作には若干のもたつきがあることから、イライラしてしまいます。
最近では、テレワークにリモートデスクトップが使われることが多いですが、JAL機内でリモートデスクトップは厳しいと見ていたほうがベストです。
思ったこと
JALの機内Wi-Fiは、LINEやTwitterなどのメッセージなら使い物になる
JALの機内Wi-Fiについて見ていきましたが、Webページの閲覧やLINEやTwitterのやり取りなら大丈夫だと思いました。
ただ、YouTubeなどの動画コンテンツの閲覧不可は、機内Wi-Fiのバックボーンとなる衛星通信の帯域を踏まえると仕方ないことです。
しかし、2016年頃にJAL(羽田〜岡山線)を利用した際には、YouTubeの閲覧ができましたが、昨今のトラフィック過多のことを踏まえて、Wi-Fiの運営ポリシーを変えたのだと思いました。
JALはPanasonic Avionicsの衛星回線利用をメインに?
以前は、アメリカ・Gogo社の衛星通信システムがJALの機内Wi-Fiのバックボーンとして展開されていましたが、最新の機材であるエアバスA350-900にて、Panasonic Avionicsの衛星回線を利用していたことから、JALはGogo社から見切りをつけた可能性も否定できません。
ユーザー視線としては、Panasonic Avionicsの衛星回線は、国外IPアドレスと判定されることもあるので、できれば、国内IPアドレスとなるようにしていただきたいです。
2022年当時は、地上のフリーWi-Fiと同じものと思ってはダメだった
2022年の検証時点では、JALの機内フリーWi-Fiは、地上で展開されているスタバなどのカフェのフリーWi-Fiとは別物と思わなくてはなりませんでした。
YouTubeが見れない上、YouTubeに限らず動画コンテンツが利用できないという制限があり、リモートデスクトップもファイルのダウンロードもキツいので、テレワーク利用も厳しいというのが当時の結論です。
動画コンテンツの制限は、2024年10月1日の国内線での動画視聴解禁で解除されました(2026年7月時点)。ただし衛星回線であることは変わっていないので、レイテンシーの遅さが効いてくるリモートデスクトップは、地上と同じ感覚で使えるとは考えないほうがいいです。機内では通話そのものができないため、VoIPも対象外のままです。
まとめ JALの機内フリーWi-Fiは2024年10月に動画が解禁されました
JALの機内フリーWi-Fiは、地上のフリーWi-Fiとは使い勝手がかなり異なりますが、ないよりはマシです。
SNSで文字ベースの投稿なら十分使えますし、2024年10月1日からは国内線でストリーミング動画の視聴もできるようになりました(2026年7月時点)。この記事の検証当時とは、そこが大きく変わっています。
ただし、衛星回線ゆえのレイテンシーの遅さは残るので、リモートデスクトップを使うようなテレワーク利用は、当時と同じく厳しいと思って下さい。
なお、JALの機内フリーWi-Fiは、国内線では対象の機材に搭乗されている方なら、誰でも無料で使えます。 国際線は上位クラスが時間無制限、エコノミークラスは1時間まで無料です(2026年7月時点)。





