先日、福岡へ行ってきました。その際に、マイルで発券した特典航空券を使ってJAL便に乗ってきました。
回線オタクとしては、JALの機内に搭載されているフリーWi-Fi(無料Wi-Fi)を使ってみない訳がない!ということで、JAL機内のフリーWi-Fiについて、いろいろとレポートしたいと思います。
接続方法は?
①利用したい端末から、JAL機内Wi-FiのSSID(Wi-Fi名)を選択
JAL便に搭乗し、離陸から5分後に、JALの機内Wi-Fiが利用できるようになります。
機内Wi-Fiに接続するには、利用したい端末のWi-Fiの設定画面から「Japan Airlines」もしくは「JAL-WiFi」を選択します(JALで運航される機種によって名前が異なることもあります)。
②無料インターネット接続を選択

httpから始まるURLの適当なWebページを開くか、機種によって自動的に表示される画面から、「無料インターネット接続」を選択します。
JALの機材によっては、この画面が表示されないこともあります。
③自分自身のメールアドレスを入力

「同意する」をチェックした上で、下にスクロールします。

スクロール後、こちらのフォームにメールアドレスを入力します。
メールアドレスを入力すると言っても、実際にメールアドレスに認証メールが届き、本文中のURLをクリックするようなことは不要です。
そのため、申告するメールアドレスはほぼ性善説となっています。とは言っても、降機後に何かメールが来る可能性もあるので、自分のメールアドレスをしっかりと入力してください。
筆者が搭乗した別の機材では、上のようなスクリーンショットの場合もあります。
④接続完了

こちらの画面が表示されれば、インターネット接続が可能となります。
ボーイング767-300ERのJAL機内Wi-Fiでは、こちらの画面の表示でインターネット接続ができるようになります。
回線は?
ボーイング767-300ERではNTTコミュニケーションズ
ボーイング767-300ERでのJALの機内Wi-Fiでは、NTTコミュニケーションズのIPアドレスとなりました。なお、IPv6には対応していません。
速度は普通ですが、衛星接続のため、レイテンシーが極端に遅いのは気になります。

東京・大手町のブロードバンドタワー系のバックボーン回線を利用したiNoniusスピードスピードテストでも、似たような数値に。
こちらに関しては、JALで従来使われていたアメリカ・Gogo社のシステムの利用をしているのかはわかりませんが、IPアドレスから国内で完結している通信であると思われ、許容範囲内だと思います。
エアバスA350-900では、Panasonic Avionicsの回線に

エアバスA350-900では、Panasonic Avionicsの回線が使われているようです。こちらもIPv6には非対応。
OoklaのSpeedtest.netでのスピードは、28Mbps。回線的には速いと思われがちですが、レイテンシーの極端な遅さが気になります。

iNoniusスピードテストでは、下り13Mbpsとまあまあな数値です。JAL機内から、東京・大手町のサーバまで737msがかかっているのは、衛星接続からすると仕方がありません。
なお、Panasonic Avionicsの回線での通信は国外を経由している可能性があります。実際に、日本国内アクセス限定のサービスにはアクセスできませんでした。
実際の使い心地について
Webサイトの閲覧・SNSは快適

15インチMacBook Pro(2016)とiPad mini 5、iPhone 12でそれぞれJAL機内Wi-Fiに接続しましたが、Webサイトの閲覧やSNS(Twitterなど)の投稿を行ってみました。
結果として、若干の読み込みのもたつきは気になるものの、地上にいるときと変わらない感じで利用できました。

しかし、スクリーンショットのように、一部画像が読み込まれない現象も発生することもありました。
YouTubeの閲覧が全くダメ

JALの機内Wi-Fiでは、エアバスA350-900とボーイング767-300ERともに、YouTubeの閲覧が全くできませんでした。
こちらに関しては、動画ページを開けることは開けますが、肝心な動画が開けないということです。機内Wi-Fiのネットワーク側から、YouTubeのパケットの制限をしていると思われます。
オフィシャルでは、動画コンテンツ・VoIP(LINE・Skypeなど)を制限しているということで、ユーザー側としては、機内Wi-FiでYouTubeが見えないのは納得しなければなりません。
ニコニコ動画は動画の読み込みが遅すぎて使い物にならず
ボーイング767-300ERのJAL機内Wi-Fiで、ニコニコ動画を開いてみましたが、パケットは流れてくるものの、データを読み込む速度が遅いので、動画の閲覧は非常に困難でした。
Skypeは全くできず

Skypeは全く使えませんでした。ログインする状態から全く進まなかったので、ネットワーク側でSkypeのパケットを遮断している可能性もあります。
リモートデスクトップは、遅すぎるレイテンシーでイライラすることも
JALの機内Wi-Fiで、さくらインターネットの北海道・石狩データセンターにあるWindows ServerのVPSをリモートデスクトップで接続してみました。
やはり、思っていた通り、JALの機内Wi-Fiが衛星接続ということから、レイテンシーが遅すぎる点がボトルネックとなり、リモートデスクトップの操作には若干のもたつきがあることから、イライラしてしまいます。
最近では、テレワークにリモートデスクトップが使われることが多いですが、JAL機内でリモートデスクトップは厳しいと見ていたほうがベストです。
思ったこと
JALの機内Wi-Fiは、LINEやTwitterなどのメッセージなら使い物になる
JALの機内Wi-Fiについて見ていきましたが、Webページの閲覧やLINEやTwitterのやり取りなら大丈夫だと思いました。
ただ、YouTubeなどの動画コンテンツの閲覧不可は、機内Wi-Fiのバックボーンとなる衛星通信の帯域を踏まえると仕方ないことです。
しかし、2016年頃にJAL(羽田〜岡山線)を利用した際には、YouTubeの閲覧ができましたが、昨今のトラフィック過多のことを踏まえて、Wi-Fiの運営ポリシーを変えたのだと思いました。
JALはPanasonic Avionicsの衛星回線利用をメインに?
以前は、アメリカ・Gogo社の衛星通信システムがJALの機内Wi-Fiのバックボーンとして展開されていましたが、最新の機材であるエアバスA350-900にて、Panasonic Avionicsの衛星回線を利用していたことから、JALはGogo社から見切りをつけた可能性も否定できません。
ユーザー視線としては、Panasonic Avionicsの衛星回線は、国外IPアドレスと判定されることもあるので、できれば、国内IPアドレスとなるようにしていただきたいです。
JALの機内フリーWi-Fiは地上のフリーWi-Fiと同じものと思ってはダメ
JALの機内フリーWi-Fiは、地上で展開されているスタバなどのカフェといったところで展開されているフリーWi-Fiと異なるものと思わなくてはなりません。
やはり、YouTubeが見れない上、YouTubeに限らず動画コンテンツが利用できないという点を理解しなければなりません。
リモートデスクトップもファイルのダウンロードもキツいので、テレワーク利用も厳しそうとしか言えません。
あくまでも、機内フリーWi-Fiは、Webサイトの閲覧しか使えないと思う必要も十分あります。
まとめ:JALの機内フリーWi-Fiは便利だけど…
JALの機内フリーWi-Fiは、地上のフリーWi-Fiとは使い勝手がかなり異なりますが、ないよりはマシです。
TwitterやLINEなどのSNSで文字ベースの投稿なら十分使えますし、動画を見なければ、十分使えます。
ただし、テレワーク利用で考えている方は、JALの機内フリーWi-Fiで仕事をするのは厳しいと思って下さい。
なお、JALの機内フリーWi-Fiは、対象の機材に搭乗されている方は、誰でも無料で使えます。