このブログの筆者の電子遊戯師です。運営しているとあるニュースサイトの取材で、商業BLのイベント「ちるフェス2022」に行ってきました。「ちるフェス2022」の会場が東京・浜松町で、他に特に仕事がなかったので、なんとなく羽田空港へ来てみました。
浜松町から東京モノレールで、羽田空港第3ターミナルへ。羽田空港第3ターミナルは、国際線が発着するターミナルです。
今回ですが、検証ということで、羽田空港のフリーWi-Fi「HANEDA-FREE-WIFI」などを使ってみた感想について、いろいろと書きます。
検証端末は、AppleのMacBook Air(2020)からです。
羽田空港では、ほとんどの場所でフリーWi-Fiが利用可能
今回、羽田空港第3ターミナルをぶらぶらしてみましたが、ほとんどの場所で羽田空港のフリーWi-Fiの電波を受信できました。
ただ、Wi2 300(ギガぞう)やd Wi-FiといったキャリアのWi-Fiのアクセスポイントも羽田空港では使えますが、いずれの2社のWi-Fiと、羽田空港のフリーWi-Fiのアクセスポイントは、同時に併設されていないものもある可能性も考えられるので、エンドユーザーが使うなら、羽田空港のフリーWi-Fiを使うのがベストです。
羽田空港のフリーWi-Fiの接続方法について
羽田空港の国際線ターミナルのフリーWi-Fi、国内線の第1・2ターミナルのフリーWi-Fiでは、SSID「HANEDA-FREE-WIFI」に接続します。暗号化がかかっていないので、どの端末でもすぐ接続できます、
Wi-Fiは、認証画面が違うものの、「インターネットに接続する」ボタンをクリックして、規約に同意することで簡単にインターネット接続可能です。
なお、メールアドレスやSNSのアカウント情報は不要です。
接続時間は、1回300分(5時間)ということで、空港滞在時間からすると、ほとんどの方は、問題ありません。
NTT-BPの提供するスマホアプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」も利用できるようです。
ただし、羽田空港のフリーWi-Fiは、空港内で展開されている店舗内では利用できません。
羽田空港のフリーWi-Fiの回線について
NTT-BPが整備を担当
NTTコミュニケーションズのIPアドレスと認証画面のURLからわかることとして、羽田空港のWi-Fiも、NTT-BPが整備を行っています。
プロバイダは、OCNになるようです。
当然ながら、IPv6に未対応
当然ながら、IPv6に未対応です。
とは言っても、IPv6が使えなくて困ることはほとんどないので、問題ないでしょう。
スピードテストの結果は残念
定番のSpeedtest by Ooklaでは、下りは9Mbpsとなりました。
空港のWi-Fiは、基本的に多くのユーザーが繋いでいるため、遅いとされることが大半ですが、まだまだ新型コロナの影響が続いている羽田空港の第3ターミナルでこの結果は残念です。
計測サイトを「iNoniusスピードテスト」に変えてみても、下り4Mbps程度。
iNoniusスピードテストは、Speedtest by Ooklaのように計測サーバに余裕があるので、正確な数値が出やすいようですが、下り4Mbpsはひどすぎます。
YouTubeは、1080pは視聴可能!4K動画は無理
スピードテストの結果は残念ですが、実際に、1080pの動画をYouTubeで見れてみましたが、快適に見れました。
バッファリングも余裕を持って行われた上、任意の時間に飛んだ後の読み込みも高速で、まるで自宅にいるように動画を見れました。
ただし、4K動画を見てみましたが、こちらは全くダメです。使いものになりません。
ニコニコ動画は問題なし
羽田空港のネットワークでは、ニコニコ動画も快適に見れました。当然ながら、スピードテストの結果から見ても、妥当と言えます。
ニコニコ動画が見れれば、1080pのAmazonプライムビデオも、U-NEXTも、Netflixも快適でしょう。
リモートデスクトップも快適
北海道・石狩にサーバがあるさくらインターネットのWindows ServerのVPSも、マイクロソフトのリモートデスクトップの純正アプリで操作してみました。
スピードテストの結果、RTTの数値から固定回線がバックボーンと思われますが、リモートデスクトップも当然ながら、操作はサクサクです。困ることはありません。
自宅のドコモ光(GMOとくとくBBのv6プラス環境)と同等の操作感で、スピードテストの速度が遅いながらも、リモートデスクトップは問題なく使えます。
今回の検証結果の考察
今回、JALやANAの国内線が飛ぶ第1・2ターミナルでなく、あえて人が少ないと思われる国際線の第3ターミナルでテストしてみました。
やはり、スピードテストの結果から、利用するユーザーが少ない状況でも、なかなか速度が厳しい状態であることがわかりました。
ただし、アクセスポイントから検証端末のMacBook Airまでは、かなり距離があったようで、スピードテストの結果が遅かったのもそれもあると思います。
MacBook Airを利用した場所は、全体的な見通しが良かったものの、アクセスポイントの設置位置は気になりました。
羽田空港のd Wi-FiやWi2 300(ギガぞう)はどうなの?
前述の通り、羽田空港のフリーWi-Fiと、d Wi-Fi、ワイヤ・アンド・ワイヤレスのWi2 300(ギガぞう)のアクセスポイントは、筆者の推測では、併設されていないものもあると考えられます。
もちろん、d Wi-FiもWi2 300も問題なく、羽田空港の第3ターミナルでは使えましたが、筆者が検証した結果では、羽田空港のフリーWi-Fiが安定して使えた印象です。
d Wi-FiやWi2 300は、スターバックスやドトールといったカフェなどでは、安定していますが、羽田空港の中は広いこともあり、十分にd Wi-FiやWi2 300ではカバーしきれていないイメージです。
確実にインターネットを使いたいなら、羽田空港のフリーWi-Fi「HANEDA-FREE-WIFI」を使って下さい。
羽田空港のフリーWi-Fiを使うには、VPNが必須!
羽田空港のフリーWi-Fiを使うなら、VPNが必須です!
VPNとは、画像のように、特定のサーバとの間に仮想的なトンネルを張って、データをやり取りするプロトコルです。
難しいので一言で言えば、VPNを使えば、フリーWi-Fiのセキュリティを向上させられます!
VPNは、個人宅でセコム・ALSOKを利用するイメージではなく、部屋の鍵をかけるイメージ
リンクは貼りませんが、個人でVPNを使うのは、「個人宅でセコムやALSOKといった警備会社の警備員を置く」という形で書かれているサイトもありました。
しかし、海外では、ホテルや空港の暗号化のかかっていないフリーWi-Fiから、通信内容を盗聴したり、マルウェアをユーザー端末に感染させたりという事例が多発しています。
日本では、ほとんど知られていないことですが、VPNを使うことは、部屋の鍵をかけることと一緒です。
もちろん、最近のWebサイトは、SSL対応して、暗号化が実施されていることもありますが、それでも、フリーWi-Fiを利用するなら、VPNは使うに越したことはありません。
特に、羽田空港のフリーWi-Fiは、悪意のある人物に狙われてる
特に、羽田空港のフリーWi-Fiは、悪意のある人物に常に狙われていると考えてもいいでしょう。
羽田空港は、とにかく広いことから、どこに悪意のある人物がパソコンを開いて、データを盗聴しているのかわかりません。
さらには、ビジネス利用の方は、フリーWi-Fiを使ってマルウェアに感染したら居ても立っても居られません。
VPNは、「NordVPN」がおすすめです
VPNを使うなら、「NordVPN」がおすすめです。
NordVPNは、海外でも、フリーWi-Fiのセキュリティ対策として人気を集めていて、日本だけでなく、海外サーバを選択することで、海外に渡航時のフリーWi-Fiのセキュリティ対策としても非常に便利です。
羽田空港では、携帯各社の5Gも使えます
羽田空港では、携帯各社の5Gも利用できます。
フリーWi-Fiは、下り10Mbpsのところ、5Gを使えば、下り100Mbps以上は出ますので、対象の5Gスマートフォンを持っている方は、テザリング、UQコミュニケーションズの「WiMAX+5G」のモバイルWi-Fiルーター(いわゆるポケット型Wi-Fi)を持っている方はそちらも使えますよ。
羽田空港のフリーWi-Fiなどの全体的な感想
羽田空港のフリーWi-Fiは、今回、人が少なさそうな第3ターミナルを選びましたが、速度が遅いのは残念でした。
アクセスポイントから距離が離れていたこともありますが、羽田空港のスタッフの方にアクセスポイントの場所を聞いても、おそらくわからないと思いますので、使いたい場所にアクセスポイントが近いというのは、ほとんど運です。
さらには、d Wi-Fi、Wi2 300(ギガぞう)も利用しづらい場所もあったのは残念でした。
やはり、安定してインターネットを使いたいなら、スマートフォンのテザリングか、モバイルWi-Fiルーター(いわゆるポケット型Wi-Fi)を使うのがベターと言えます。