最近は、スマートフォンやタブレットなどの普及で、Wi-Fiを使う機会が増えてきました。外出先で、スマートフォンの “ギガ” の節約や、iPadなどのWi-Fi専用のタブレットをインターネットに接続させたいときに便利なのは、カフェやファストフード店、ファミレスで展開されているフリーWi-Fi(公衆無線LAN)。
フリーWi-Fiを使いたいとき、Wi-Fiに繋がらなかったり、Wi-Fiに繋がっていてもインターネット接続ができないということもあります。
今回は、そのようなことが起きる原因についていろいろと書いていきたいと思います。
フリーWi-Fiが繋がらない原因とは?
①Wi-Fiのアクセスポイントでトラブルが発生している可能性も

フリーWi-Fiに接続しようとしても、端末の設定画面で「繋がりません」といったメッセージが出ている場合、フリーWi-Fiの電波を発するアクセスポイントの調子が悪かったり、電波が混線してしまっている可能性があります。
詳細については以下の通り書きます。
フリーWi-Fiのアクセスポイントに多くの端末が接続されていて、接続しづらいことも原因かも
フリーWi-Fiのアクセスポイントは、必ず一度に接続できる端末の数は決まっています。
カフェチェーン店が使っているWi-Fiのアクセスポイントは業務用だと思われますが、それでも100席以上ある店舗でも、カフェのお客さん全員が快適に使えるほど、接続可能台数は多くありません。
また、一度に接続できる端末の数以下でも、複数台が繋がっていることから、Wi-Fiアクセスポイントのパフォーマンスが落ちてしまう可能性も否定できません。
そのような状況から、新しく端末を接続しようとすると、Wi-Fi接続端末の設定画面で「繋がりません」というメッセージが出ることもあります。
そんな場合は、Wi-Fiをオン・オフを繰り返してみたりすると改善することもあるので、ぜひ試してみてください。
他のモバイルWi-FiルーターなどのWi-Fi電波などと混線してしまうことも原因かも
Androidのアプリで計測したとある埼玉県のドトールで飛んでいるWi-Fiはこんな感じです。
都心のカフェになると、モバイルWi-Fiルーターを使う方が多く、このWi-Fi以上に、多くのWi-Fiが飛んでいます。
ただ、Wi-Fiの周波数帯は限られていて、フリーWi-Fiと他のモバイルWi-Fiルーターの電波と混線することも考えられます。
フリーWi-Fiが他のWi-Fiの電波と混線した場合、端末の設定画面から「混線しました」とメッセージは出ることがなく、フリーWi-Fiに接続しようとしても「接続できませんでした」とエラーが出ます。そして、もし接続できても、電波が途切れたりする症状も現れたりします。
この場合、繋ぎたい端末のWi-Fiのオン・オフを試してみたり、時間を置いて様子を見たりすることがベストです。
②正しい認証ができていないから

予め、誰でも設定なしで使えるフリーWi-Fi(個人経営のカフェに多い)があるカフェなどもありますが、スタバやタリーズ、ドトールといったチェーン店系のカフェは、Wi-Fiに接続後、表示される規約に同意したり、必要な最低限の個人情報(メールアドレスなど)を入力したりする必要があります。
もし、正しい認証ができていない場合、端末の設定ではフリーWi-Fiに接続できていると表示されていても、インターネットには接続できません。
この問題に対処する方法としては、端末のブラウザからSSLを使っていないサイト(例「Yahoo! JAPAN」(http://www.yahoo.co.jp))を開こうとすると、自動的に認証ページにリダイレクトされます。
SSLを使ったサイトのURLはhttpsから始まります。SSLを使っていないサイトのURLはhttpから始まります。
そして、認証ページで表示される規約の同意などを行い、カフェチェーン店などの公式サイトや、「インターネットに接続されました」などの文言が書かれているページが表示されれば、インターネット接続ができるようになりました。
③フリーWi-Fiが利用できる利用時間を過ぎているから
フリーWi-Fiを提供しているカフェチェーン店などでは、フリーWi-Fiの接続時間に制限を設けている場合があります。
フリーWi-Fiに一定時間接続した後、制限時間を過ぎると、自動的にフリーWi-Fiの認証画面に戻ります。
主要カフェチェーン店での制限時間は以下の通りです。
カフェチェーン店名 | 接続時間 | 再接続 |
---|---|---|
スターバックス | 1時間 | 無制限 |
ドトール | 1時間 | 無制限 |
エクセルシオール | 1時間 | 無制限 |
タリーズ | 無制限 | 無制限 |
コメダ珈琲 | 1時間 | 無制限 |
プロント | 2時間 | 無制限 |
ベローチェ | 1時間 | 1日6回 |
上島珈琲店 | 無制限 | 無制限 |
銀座ルノアール | 3時間 | 1日1回 |
サンマルクカフェ | 1時間 | 無制限? |
カフェチェーン店によって、接続可能時間は異なりますが、カフェチェーン店のサイトやWi-Fiのページでの制限時間のカウントダウンはなされていないので、接続可能時間は自分自身で把握することが必要です。
中でも、リモートデスクトップを使用しているときは、通信が途切れるとイライラするので、この点は気をつけてください。
フリーWi-Fiが遅い原因は?
ようやくフリーWi-Fiに接続できても、通信速度が遅い!ということも、 “あるある” です。そのような原因についてもいろいろと書いていきます。
①Wi-Fiアクセスポイントの混雑
前述の通り、Wi-Fiのアクセスポイントでは、限られた台数しか繋がらないようになっています。そのため、多くの方がフリーWi-Fiに接続すると、Wi-Fiアクセスポイントのパフォーマンスが低下します。
Wi-Fiアクセスポイントのパフォーマンスが低下すると、全体的なインターネット接続の速度が落ちます。そして、たまに、回線が途切れたりして、動画再生が止まるということもあります。
なお、Wi-Fiアクセスポイントの機器が古く、最新のWi-Fi通信技術(IEEE 802.11acなど)に対応していなかったりすると、前述の多くのWi-Fi接続で、大きく通信速度が落ちるということもあり得ます。
こちらに関しては、フリーWi-Fiの使用をやめて、モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングに切り替えるなどの潔い方法を取るのがベストです。
②Wi-Fiバックボーン回線の混雑
多くの店舗などでは、固定回線(フレッツ光など)が、フリーWi-Fiのバックボーン回線として採用されていますが、電車・新幹線・バスといった移動する乗り物で提供されているフリーWi-Fiのバックボーンは、携帯電話回線です。
とは言っても、バックボーン回線が最新の5Gに対応した公共交通機関のアクセスポイントは、2021年10月現在、ほとんどありません。
そのため、新幹線などのフリーWi-Fiは、従来の4Gで提供されている上、設備が最新のものではないので、下り10Mbpsしか出ないこともあります。そして、フリーWi-Fiを使用するユーザーが増えてくると、SNSの利用やWebブラウジングもキツくなるほどになってしまいます。
もちろん、カフェチェーン店などのフリーWi-Fiのバックボーンの大半は固定回線ですが、中には携帯電話の4Gネットワークを使用したものもあることを理解してください。
フリーWi-Fiのトラブルから逃れるのには?
フリーWi-Fiは、セキュリティ面からも脆弱であることがほとんどです。
今回の記事では詳しく書きませんが、暗号化がなされていないフリーWi-Fiや、Wi-Fiのセキュリティキーを共有したりするカフェチェーン店もあるので、フリーWi-Fiを使う際にはVPNの使用が必須です。
やはり、カフェチェーン店のフリーWi-Fiのトラブルから逃れるのには、携帯キャリアやワイヤ・アンド・ワイヤレスの「ギガぞう」のWi-Fiを使うか、モバイルWi-Fiルーターまたはスマートフォンのテザリングを使うのがベストと言えます。
詳細については、以下で説明します。
キャリアのWi-Fi(ギガぞう、d Wi-Fi)を使う
キャリアのWi-Fi(ワイヤ・アンド・ワイヤレスの「ギガぞう
」、NTTドコモの「d Wi-Fi」)では、フリーWi-Fiが展開されているアクセスポイントと異なるものが使われている可能性もあります。
そのため、前述のフリーWi-Fiのアクセスポイントにアクセスが集中して、全体的なインターネットの速度が遅くなることも、キャリアのWi-Fiでは回避できる可能性も高いです。
また、セキュリティの強度も高いため、VPNといった難しいものを使う必要もありませんし、インターネットに詳しくない方でも簡単に使えるのが魅力的と言えます。
残念なのは、「ギガぞう」では、お金がかかるという点ですが、他のフリーWi-Fiでも使えるVPNも提供されているプランもあります。
その一方、「d Wi-Fi」では、dポイントプログラムに加入すれば、無料で使えるので、登録してみてください。
モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングを使う
フリーWi-Fiでは、多くのユーザーが使用することから、速度がかなり低下する場合があります。
しかし、モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングを使えば、5G接続が利用可能なら、フリーWi-Fiでは難しい下り100Mbps以上出ることも当たり前ですし、自分自身のWi-Fiなので、セキュリティ確保にも最適です。

モバイルWi-Fiルーターは、au 5Gが使える「BroadWiMAX」では、月額5,000円弱で使えますし、料金は、1日当たり高くても200円で、カフェだけでなく、電車などでも快適なWi-Fiが使えるので、快適なWi-Fiを使いたい方は、モバイルWi-Fiルーターの契約もベストと言えます。
また、たまにしかWi-Fiを使わない場合は、スマートフォンのテザリングを使うのも良いと思います!
スマートフォンのテザリングは、バッテリー消耗が気になりますが、カフェに設置されているコンセントや、モバイルバッテリーを使ったりすると、大丈夫ですよ。
まとめ
スマートフォンの “ギガ” の節約や、Wi-Fi専用のiPadなどをカフェでインターネットに接続できるフリーWi-Fiはなかなか便利です。
今回は、フリーWi-Fiに繋がらないことや、繋がっても遅い原因などについて取り上げましたが、基本的に、時間を置いてみたり、Wi-Fiのオンオフなどを試せば、改善することもあります。
とは言っても、フリーWi-Fiはイライラする原因にもなり得ますので、快適なWi-Fi環境を利用したい際には、キャリアが提供するWi-Fiや、モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングを使用するのもアリですよ。
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございました。