弊サイトは、WordPressを使っていますが、サーバ環境としては、カゴヤ・ジャパンのVPS(メモリ4GB・4コア)でKUSANAGI(WordPress最速化プログラム)というシステムを使っています。
KUSANAGIでは、主にroot権限が付与されるVPS(仮想専用サーバ)などで使われているプログラムなのですが、WordPressが高速で動作することを受けて、弊サイトや運営しているオタク女子向けニュースサイトでも数年前から愛用しています。
今回、ブロガーやアフィリエイターから評判が高いエックスサーバーとKUSANAGIを提供するプライム・ストラテジーと業務提携が開始されたことを受け、「wpXシン・レンタルサーバー」の提供が最近始まりました。
早速ですが、wpXシン・レンタルサーバーを使ってみたので感想をいろいろと書こうと思います。
wpXシン・レンタルサーバーの感想
黒い画面(SSH)を見なくてもWordPress最速環境を利用できるのは便利!
KUSANAGIというと、root権限(サーバの根本をいじれるユーザー権限)があるVPSで操作してWordPressをいじることが多いのですが、wpXシン・レンタルサーバーでは、エックスサーバーと同等のコントロールパネルを利用できるので、黒い画面(SSH)が苦手な方にも非常におすすめできます。
触れる機能も、VPSでのKUSANAGIよりもかなり細かい上、簡単に操作できるので、レンタルサーバが初めてな方でも問題ありません。
FTPのユーザーも複数作れたりするので、サイト制作会社などでの複数人でのレンタルサーバ管理も簡単になります。
デフォルトで最速なWordPressを利用できるのがナイス!
エックスサーバーで好評のWebサイト高速・安定化機能「Xアクセラレータ」もwpXシン・レンタルサーバーでは利用できます。
筆者が使っているwpXシン・レンタルサーバーのインスタンスでも難しい設定などをせずに、デフォルトで簡単に使えるようになっていました。
「Xアクセラレータ」Ver.2ですが、やっぱり体感速度が恐ろしいぐらい上がります。通常のVPSでのKUSANAGI環境と同等程度になりますし、それがレンタルサーバ初心者でも簡単に利用できるようになるというのは、けしからんと言えます。
もちろん、WordPressだけでなく、PHPで動くCMSが高速化されるので、concrete5もEC-CUBEも動作速度が上がります。
「Xアクセラレータ」は、オンとオフの設定が可能なので、WordPressなどで不具合が起きた際もオフにすることもできます。
WordPressだけでなく、他のPHPを使ったCMSも動くのが便利
wpXシン・レンタルサーバーはWordPress向けと謳っていますが、concrete5もEC-CUBEなどでも使えるので、VPSでのKUSANAGIよりも汎用性が非常に高いです。
もちろん、wpXシン・レンタルサーバーはKUSANAGIの技術を使ったサーバですので、PHPやデータベース関連も高速で動作するように最適化されています。そのため、サーバとしてのポテンシャルも非常にあると思います。
さらに、wpXシン・レンタルサーバーは、ディスク容量も非常に多いので、プライベートストレージのownCloudやNextcloudを入れてみるのもおすすめです。
wpXシン・レンタルサーバーはお値段がお手頃でコストパフォーマンスもGood
wpXシン・レンタルサーバーは高機能でハイスペックでWordPressが高速だから高いでしょ!と思われがちですが、一番下のベーシックプランでも、月額770円から利用できます。
さくらインターネットのさくらのVPSなどでは、一般的なWordPressサイト運営でKUSANAGI環境を使うとなると、2,000円程度かかってしまいます。
もちろん、VPSでKUSANAGIを使うことにはメリットがたくさんあるのですが、単にWordPressを高速環境でお安く運用したい方には、wpXシン・レンタルサーバーは非常におすすめと言えます。
wpXシン・レンタルサーバーでは、複数のWordPressサイトの運営も可能ですので、サイトを量産されるアフィリエイターの方にもおすすめだと思います。
実際にWordPressサイトの表示速度を計測してみました
実際に、wpXシン・レンタルサーバーにWordPressサイトを構築し、移転前のさくらインターネットのさくらのレンタルサーバと移転後のwpXシン・レンタルサーバーでページ表示速度を測ってみました。
計測ツールは、GTmetrixを利用しています。記事数は画像が適度に貼られている記事が30件前後です。
計測サーバは、さくらインターネットのさくらのレンタルサーバ(スタンダードプラン、PHP 7系)、wpXシン・レンタルサーバー(デフォルトの状態)です。
さくらインターネット・さくらのレンタルサーバの結果
ページ表示速度は、4.0秒です。
wpXシン・レンタルサーバーの結果
ページ表示速度は、1.7秒となりました。
サーバを移転しただけなのに、表示速度が速くなったのはびっくり
上記のテストですが、wpXシン・レンタルサーバーは何もしていないデフォルトの状態でこれですよ。最近のさくらインターネットのレンタルサーバは遅いということもあると思いますが、やはり、wpXシン・レンタルサーバーはポテンシャルがかなりあることがわかります。
ページ表示速度だけでなく、GTmetrixの評価も上がっているので、表示速度が速いということでSEOにも有効的ではないかと考えています。
エックスサーバーとwpXシン・レンタルサーバーならどちらがいいの?
エックスサーバー株式会社が運営する「エックスサーバー」と「wpXシン・レンタルサーバー」のどちらが良いの?と思われる方も多いと思いますが、以下の通りになると思います。
エックスサーバーがおすすめな方
- 保守的で、新しい技術よりも安定した技術を使いたい方
- 多くの方が使っている実績を気にしている方
- WordPressサイトを運営していて、SNSなどで “バズる” こともある方
エックスサーバーでは、最新の技術を取り入れるのではなく、安定した技術を使った新機能の追加が多いです。
また、1ユーザーあたりの厳格なリソース確保は行われておらず、WordPressサイトなどで突発的なアクセスなどがあったときに、柔軟に対応できるようになっています。
ただし、他の方のサイトの短期的なアクセス集中でサーバが重くなってしまった際には、自分自身のサイトにも影響が出てしまうことも否定できません。
最後に、多くの方がエックスサーバーを使っている実績があるので、公式のサポートページだけでなく、他の有志の方の情報も利用できるというのもメリットの一つです。
wpXシン・レンタルサーバーがおすすめな方
- 最新の技術をたくさん使いたい方
- WordPressサイトを運営していて、ページ表示速度にこだわる方
- 自分の使っているサーバにおいて、他のユーザーと厳格にリソースが分かれているほうが良い方
- WordPressサイトのサーバ料金とスペックでのコストパフォーマンスを気にする方
- VPSでKUSANAGIを使ってみたいけど、黒い画面(SSH)が苦手な方
wpXシン・レンタルサーバーは、プライム・ストラテジーとの提携で、KUSANAGIのノウハウを活かしながら、最新技術を最速で導入しています。
エックスサーバーは保守的なのに対して、wpXシン・レンタルサーバーは革新的と言えます。
また、wpXシン・レンタルサーバーにおいて、ユーザーごとに厳格にリソースを分けられているので、他のユーザーのサイトのアクセス急増で自分自身のサイトに影響が及ぼされることもありません。
wpXシン・レンタルサーバーでは、一番下のベーシックプランでもメモリ8GB・仮想6コアのスペックなので、コストパフォーマンス的には最強です。
wpXシン・レンタルサーバーはKUSANAGIのノウハウも反映されているので、さくらインターネットのさくらのVPSやConoHaといったVPSの操作がわからなかったり、苦手だったりする方にもおすすめです。
まとめ
KUSANAGIのノウハウを使えて、エックスサーバーのハイスペックさが融合したwpXシン・レンタルサーバーはまさにモンスターと言えます。
最近では競合他社のレンタルサーバでは、「ConoHa WING」と「mixhost」などがありますが、WordPressの表示速度や新しい技術、KUSANAGIということに気になる方は、wpXシン・レンタルサーバーは非常におすすめです。
wpXシン・レンタルサーバーに勝るものはないでしょう。