三井住友カードは、2021年10月4日、国内クレジットカード会社では初の物理カード(プラスチックカード)を伴わない “カードレス” 仕様のクレジットカード「三井住友カード(CL)」を発表し、あわせてサービス提供も開始しました。
「三井住友カード(CL)」は、スマートフォンから申し込むことで、最短5分でクレジットカード番号が発行されます。なお、物理カードの発行は伴わないので、ネットショッピングもしくは、Apple Payでの店頭のカード利用のみしかできません(Google Payには現時点では未対応ですが、今後対応予定)。なお、クレジットカードブランドは、VisaとMastercardから選択可能となっていて、年会費は家族カードも含めて、永年無料です。
三井住友カードによれば、「デジタルファースト」の流れを汲んだのが「三井住友カード(CL)」とのことですが、最短5分でカード番号が発行されるサービスは、すぐにネットショッピングでクレジットカードを使いたいというときには非常に便利です。
また、Apple Payにも対応しているので、コンビニやイオンなどでiDもしくはコンタクトレス決済もあわせて利用が可能となってます。
「三井住友カード(CL)」は物理カードを普段から利用しないという方には、非常に便利なサービスと言えるでしょう。なお、物理カードが必要になった際には、別途申し込むことで、発行が可能となります。
筆者の感想
クレジットカードの物理カードは年々必要性が薄れてきています。筆者は、クレジットカードはほとんど使わず、ソニー銀行のVISAデビットカードを愛用していますが、Amazonやヨドバシカメラなどのネット通販で使うことが大半です。また、auじぶん銀行と連携させたau PAY プリペイドカードやメルペイスマート払いでのApple Payでのコンタクトレス決済、QUICPayやiDも使っていて、物理カードの意味もあまりないように感じています。
今回の「三井住友カード(CL)」の流れは、時代に合わせた当然の流れです。三井住友カード的にも、カードレスでは、物理カードの発行のコスト削減にも繋がりますし、カード会社的にもコンタクトレス決済、iD決済に移行させたい思惑も絶対にあります。
やはり、カード番号が最短5分で発行されるのは魅力的です。セゾンカードも似たようなことをやっていますが、今後、カード番号が最短5分程度で発行される仕組みを取り入れるカード会社も多くなってくるでしょう。
三井住友カードは、クレジットカード会社として様々な新しい取り組みを先陣を切って導入しているイメージがあります。デジタルファーストの流れは、カード会社的には無視できません。今後の動きも非常に期待しつつ、新世代のクレジットカード会社として三井住友カードには頑張っていただきたいです。
[三井住友カード]