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特急あずさ(かいじ)のフリーWi-Fiのレビュー!コンセントもあり仕事もできます!!

先日、日帰りで甲府へ行ってきました。とある用事で行ってきたのですが、行きは仕事先の車、帰りは、甲府駅から新宿駅までは、特急あずさの終電で移動しました。

特急あずさですが、1970年代の名曲『あずさ2号』でも有名です。最近は新型車両のE353系にほとんど置き換わったことから、狩人もびっくりな豪華な車両となっています。

今回ですが、甲府駅から新宿駅までの1時間半を、Apple M1のMacBook Airでノマド作業してみましたので、フリーWi-Fiのレビューなど、あずさに関するインターネット事情など、いろいろと書いていきたいと思います。

なお、あずさは、えきねっとの「トクだ値」で10%引きで取りました。当日までの予約で1割引になるのも大きいです。ちなみに、特急ときわで水戸から帰ってきたときも、えきねっとで1割引で取りました。

あずさの車両は、コンセント付きで仕事には最適

あずさ(かいじ)に使われているE353系は、最近のパソコンでの仕事需要にも応えています。

テーブルがかなり広いほか、東海道新幹線や東北新幹線と同じ仕様になっているので、パソコンの作業には問題ありません。

ただ、あずさは観光需要が大きいため、ビジネスであずさに乗る方はあまりいないと思いますが、それでも、ビジネス目的のユーザーにも対応した車両を作ったJR東日本は良い仕事をしました。

あずさ(かいじ)のE535系では、全席にコンセントがついています。

コンセントは、2席で共有でなく、1席それぞれについていますので、もし、隣のビジネスマンがコンセントを使いたくて、コンセント争奪戦になることもありませんので、その点は安心できます。

もちろん、パソコンの充電だけでなく、スマートフォン・iPadなどのタブレットの充電もアダプターを持参すれば可能です。

あずさ(かいじ)のフリーWi-Fiは、すべての車両で使えます

少し見えづらいかもしれませんが、あずさ(かいじ)のE535系では、フリーWi-Fi「JR-EAST FREE Wi-Fi」が利用できることを示しているステッカーが、車両前方の電光表示板の近くに貼ってあります。

こちらの「JR-EAST FREE Wi-Fi」のステッカーが貼ってあれば、確実にフリーWi-Fiが利用できます。

あずさ(かいじ)のフリーWi-Fiの接続方法は?

あずさ(かいじ)に乗車後、接続したいWi-Fi端末から、Wi-Fi設定画面より、SSID(Wi-Fiの名前)「JR-EAST FREE Wi-Fi」を選択します。

そうすると、端末によっては、自動的に上記の画面が開きます。万が一、上記のページが開かない場合は、httpから始まるSSL対応していないWebサイト(例:http://yahoo.co.jp)を開けば、自動的にリダイレクトされます。

その後は、ウィザードに沿って、メールアドレスを登録して、「JR-EAST FREE Wi-Fi」に接続可能です。

こちらの「JR-EAST FREE Wi-Fi」は、東北新幹線・北陸新幹線といったJR東日本の新幹線、特急ひたち(ときわ)や成田エクスプレスと同じ接続方法ですので、それらの車両で接続したことがある方は、スムーズに接続できます。

ただし、接続時間は、1回につき3時間です。1日で何度も利用可能としていますが、新宿駅から松本駅までは平常時は1回で接続は問題ありませんが、ダイヤ乱れが発生した場合には、2回以上接続する必要があるかもしれません。

あずさ(かいじ)のフリーWi-Fiはどうなの?

やはり、NTT-BPがネットワーク整備を担当

IPアドレスより、あずさのフリーWi-Fiも、NTT-BPが携わっているものと思われます。

成田エクスプレスや東北・北陸新幹線などと同様ですので、特段驚くことではないのですが。

IPv6にはやはり非対応

やはり、IPv6には非対応のようです。

テストサイトで調べてみたのですが、何度やっても上記の結果になるので、IPv6は諦めるしかありません。

どうしても、IPv6を使いたい場合は、2022年6月現在、楽天モバイル・WiMAX+5G・ソフトバンクの携帯電話ネットワークからだとほとんどIPv6を使えますので、あずさの車内からそちらを使ってください。

回線スピードは、驚異の速度を記録

あずさのフリーWi-Fiでは、定番の「Speedtest by Ookla」で下り60Mbps以上のスピードを出しました。

計測サーバが東京・大手町のインターネットエクスチェンジ近くにある「iNoniusスピードテスト」では、下り75Mbpsをマーク。

念の為、Fast.comでも計測してみましたが、そこそこの速度が出ました。

YouTubeは非常に快適に見れます

あずさのフリーWi-Fiでは、YouTubeが快適に見れました。1080pの高画質モードにしても、かなり快適に見れました。

やはり、60Mbps程度出ることから、4K動画も見れると思います。

試してみた感想としては、「JR-EAST FREE Wi-Fi」のフリーWi-Fiのネットワーク側では、動画コンテンツには、何も制限がかけていないはずと思います。

ニコニコ動画も問題なし

ニコニコ動画も、あずさのフリーWi-Fiで快適に見れました。

おそらく、Amazonプライムビデオ、Netflix、U-NEXTも快適に見れるはずです。

テレワークで多用するリモートデスクトップも快適

今回も、北海道・石狩にサーバーがあるさくらインターネットのWindows ServerのVPSを、Microsoft Remote Desktopにて操作してみました。

操作の体感としては、問題なくリモートデスクトップが使用できました。レスポンスも問題なく、あずさの車内からリモートデスクトップを使う分には、かなり実用的と言っても過言ではありません。

あずさ(かいじ)のフリーWi-Fiのテスト結果の考察

あずさの乗車率が5割以上なのに、スピードテストの結果が良かったのは?

今回乗車したあずさは、甲府駅から新宿駅へ向かう最終の特急列車でした。そのため、甲府駅からは、かなりの乗客が乗っていたのですが、乗車率は、5割は超えていたはずです。

そのため、フリーWi-Fiを使うユーザーも結構いたのだと思いますが、それでも、スピードテストの結果が、60Mbpsと良かったのは、あずさのE535系に搭載されているネットワーク機器が良いものを積んでいたのではないかと思います。

実際、今回乗車したE535系は、新車の匂いがしたので、かなり最近に新造された車両かもしれません。この点に関して、鉄道には詳しくないので、なんとも言えませんが。

しかし、JR東日本も、積極的に新しいネットワーク機器を搭載していることが推測できますが、今後、新造される車両に関しては、かなりの通信速度を期待できるのではないでしょうか。

快適なインターネット接続ができるのは、中央線沿線の携帯電話のエリア対策がしっかりできているから?

※JR東日本プレスリリース(https://www.jreast.co.jp/press/2021/hachioji/220323_hc001.pdf)より

あずさ車内でフリーWi-Fiを試してみたのは、中央線において、甲府駅〜高尾駅の辺りでした。(※筆者が利用したあずさは高尾駅には止まりませんが、車窓から判断しています。)

ちょっと調べてみましたが、JR東日本では、中央線の東京駅〜甲府駅において、全てのトンネル区間で携帯電話を利用できるよう。

これも、2022年3月末までに実施していることから、筆者が利用した甲府駅〜高尾駅については、トンネルが多数ある区間でも、快適にインターネット接続ができると見られます。

そのため、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクでは、必然的に、中央線沿線において、トンネル以外のエリアも、積極的にエリア改善をしていることも想定されます。

当然ながら、あずさのフリーWi-Fiは、NTTドコモもしくはKDDI(au)のネットワークをバックボーンとしているので、トンネル区間も含めて、快適にインターネット接続ができるようにしていると考えられます

あずさのフリーWi-Fiが使えなくても、モバイルWi-Fiルーター(ポケット型Wi-Fi)も快適なはず

イメージ

あずさ(かいじ)が走る中央線は、新宿駅から乗車すると、高尾駅からは、山間部を走るようになります。トンネルも多いので、結構、松本に向かっているな、と実感できるはずです。

しかし、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクの携帯電話が、2022年4月から、東京駅〜甲府駅間でトンネル区間を含めて、利用できるようになったことから、3社の携帯電話ネットワークを使うモバイルWi-Fiルーター(いわゆるポケット型Wi-Fi)も、その区間なら問題なく利用可能になっています。

ただし、UQコミュニケーションズとそのMVNOが提供する「WiMAX+5G」のモバイルWi-Fiルーターにあたっては、あずさ車内では、auのプラチナバンドを使う「プラスエリアモード」にしないと使えないことも想定されます。

また、NTTドコモもしくはKDDI、ソフトバンクのネットワークを使ったIIJmioやmineo、OCNモバイルONEなどの格安スマホでも、問題なくあずさ車内でも、インターネットを使えます。

まとめ:新宿駅〜甲府駅間のあずさ(かいじ)のフリーWi-Fiは快適

今回の検証は、甲府駅〜新宿駅までの区間となりますが、特急あずさ(かいじ)のフリーWi-Fi「JR-EAST FREE Wi-Fi」は、非常に快適と言えます。

5割程度の利用率がありながらも、下り60Mbps程度出ることから、あずさのE535系は、それなりのネットワーク機器を採用しているとみられます。

もちろん、フリーWi-Fiで暗号化がかかっていないので、VPN接続を行う上で、セキュリティを確保してください。

やはり、あずさのフリーWi-Fiは、1回3時間までと制限があるものの、Wi-Fiだけのタブレット、Nintendo Switchなどの接続には便利です。

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